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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第20話
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調の事で私は気にしていないので心配無用です。―――セリーヌさんの疑問についてですが………私もそうですが、お父様達やナユタさん達の存在について皆さん、色々と気になっていると思いますが…………私達は”この時代に生きる者達ではありません。”そのため、”この時代の存在ではない私にこの時代の事を決める権限はありません。”」
「め、女神様達が”この時代に生きる者達ではないって”…………」
「まさか…………アンタ達は”時を超えてこの時代にやってきた”っていうの!?」
エイドスの答えを聞いたエリオットが戸惑っている中、事情を察したセリーヌは信じられない表情でエイドス達に訊ねた。

「―――はい。私達が私達にとっての”未来”であるこの時代の出来事をどうやって知った事や”時を超えた方法”については先程ワジさんも仰ったように、おいそれと教える事はできませんので、それらについての質問は受け付けませんが…………―――そもそも今回のエレボニア帝国とメンフィル帝国との戦争勃発の原因はどう考えてもエレボニア帝国にあって、メンフィル帝国は戦争を回避する機会を”3度も”与えたとの事ですのに、エレボニア帝国はその機会を全て無視したのでしょう?にも関わらず、今更その戦争を回避しようだなんて、あまりにも虫が良すぎる話ではありませんか?」
「それは……………………」
「1度目と2度目に関しては私達も知らなかったですし、そもそも内戦の最中であったエレボニアが他国との交渉をするような余裕はなかったんです!それに”3度目の要求内容”は最初と2度目の要求と比べるとあまりにも理不尽な内容だった為、オズボーン宰相を含めた帝国政府の人達はその要求を受ける訳にはいかなかったんです!」
エイドスの正論に対して反論できないオリヴァルト皇子が複雑そうな表情で答えを濁している中アリサが悲痛そうな表情を浮かべて反論した。
「―――そういう事は明日交渉するメンフィル帝国の大使に言ってください。そもそもこのゼムリア大陸は私が没した後は女神である私に縋ることなく、滅びの道を歩まず今もなお発展し続けている世界に至っているのですから、幾ら偶然現代のゼムリア大陸に私達がいるとはいえ、”女神を利用して自分達の希望通りの内容に変更する事を戦争相手の国に承諾してもらって戦争を回避するという例外”をエレボニアだけが作るなんて、エレボニア(あなたたち)は一体何様のつもりですか?」
「め、女神様を僕たちが利用しようとしているって…………」
「お待ちください!我々はゼムリア大陸の多くの人々が崇める御身を利用するといった恐れ多い事は毛頭考えておりませんし、今回の戦争は我が国に全面的な非がある事は承知していますから、本来でしたらメンフィル帝国側の要求を全て承諾する事が”筋”である事は理解しています!ですが、エイドス様はご存知かどうか
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