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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第13話
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・クロスベル連合軍の一員として参加されていて、お一人でエレボニアの空挺部隊の多くを撃破した所か侵攻軍の”総大将”にして貴族連合軍の”総参謀”であったルーファス卿を討伐した内容が書かれている新聞である”クロスベルタイムズ”を姫様が顔色を悪くして読んでいるご様子を偶然目にした時から、メンフィル・クロスベル連合軍との戦争が本格的になる前に姫様は動かれると想定しておりました。―――最も、新聞を読んだ当日に行動なさる事は”少々”想定外でしたが。」
「そう…………貴女は止めないのね?」
「…………帝国貴族として、そして姫様の後輩としてお止めしたいですが、私には姫様をお止めする資格はございませんわ。――――姫様にそのような決断をさせる原因となった元凶の一人である貴族連合軍の”主宰”であったクロワール叔父様を親類に持つ私には。」
静かな表情で問いかけたアルフィン皇女に対して公女ミルディーヌは複雑そうな表情で答えた後静かな表情を浮かべてアルフィン皇女を見つめた。
「確かにユミルの件にはカイエン公も関わっていたけど、ユーシスさんのように貴族連合軍に関わっていない貴女まで責任を感じる事はないわ。―――でも、”最後”に貴女に会えてよかったわ。」
「…………姫様…………――――どうかご無事で。再びエリス先輩と共にお会いし、以前のように”乙女の嗜み”やエリス先輩ご自慢の”リィン兄様”についての談議ができる事を心からお祈り申し上げますわ。」
寂しげな笑みを浮かべたアルフィン皇女を辛そうな表情で見つめた公女ミルディーヌは静かな表情で会釈をして微笑み
「フフ、そうね。―――それじゃあ、”またね。”」
公女ミルディーヌの言葉に苦笑したアルフィン皇女はミルディーヌに微笑んだ後帝都にある国際空港へと向かい始めた。

(やはり”想定通り姫様はメンフィル帝国へと向かわれましたか。”将軍からの連絡によれば”黄金の戦王”との婚姻の話が纏まったユーディお姉様もキュアさんと共に近々クロスベルに亡命するご様子。ならば私も”指し手”として動く時が来るのも後少しですね。―――”メンフィル・クロスベル連合を含めた西ゼムリア大陸の全国家・組織との戦争に敗戦した後のエレボニアの未来の為”に…………そして”本来の盤面よりも2年も早まった想定外の盤面”をどのような結末へと導くのかをお傍で見せて頂くためにも、私も近々貴方の元に参りますわね?―――”灰色の騎士”様――――いえ、”私の未来の旦那様”♪)
アルフィン皇女を見送った公女ミルディーヌは真剣な表情を浮かべた後意味ありげな笑みを浮かべてまだ見ぬリィンの顔を思い浮かべた。

その後空港に到着したアルフィン皇女は偽名で乗艦手続きをして、まずリベール王国の王都―――グランセルへと向かい、グランセルに到着後は定期船でロレント市へと向かい、そしてロレント
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