暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part2/シエスタの隠し事、テファの悩み事
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巨人であった。







「うわあああああああああ!!」


「っはぁ!!?」
はね上がるように勢い良くシュウは起き上がった。
既に似たような形での目覚めを経験したからだろうか、自分がまた、悪夢に魘されていたことを悟る。
「また、あの夢か…」
一体これで何度目だろう。内容は朧気だが、ここしばらく同じような夢、地球にいた頃に記憶に似た夢を見続けている。そして今回は最後に、
自分に語りかける、あの怪しげな声が…
(なんたって、またこんな夢を見るんだ。俺は…)
同じような夢を見続ける自分に自問しようにも答えなど出せないシュウ。
「んみゅう…お兄ちゃん、うるさい…」
「あぁ、悪い。起こしたか」
シュウの起き上がり様の叫び声で、一緒に寝ていたリシュも起床する。
「おはよう、お兄ちゃん。って…酷い汗!大丈夫?」
起きるや否や、シュウの顔が汗びっしょりであることに気づくリシュは酷く慌てた。
「大丈夫、所詮夢だ。嫌な内容だったけどな。
少し朝日を浴びてくる。リシュはティファニアを起こしに行ってくれ、すぐに戻る」
子供に心配などかけられない。シュウは汗を拭き取り、一旦外の朝日を浴びに出るのだった。
「…」
そんなシュウを静かに見送るリシュ。心配そうな表情こそ浮かべていたが、


どこか薄ら笑いを浮かべていた。

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