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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
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の幸せを手放して堪るか!自由こそ我がライフルタイル!」
(現)ロマリア王の手を振り払い、自己の生き方を力説するリュカ。

「………どうしてもダメか?」
「しつこいおっさんだな!王になって良い事なんか一つもない!」
最早誰も言葉遣いを注意しない。
「………仕方ない…諦めるとしようか…だがリュカよ!何時でも代わってやるぞ!自由に飽きたら何時でも来い!」
ロマリア王はにこやかに玉座へ戻る。
「飽きないよ!」


「では、他に何か欲しい物はあるか?何も褒美をやらない訳にはいかぬのだが…」
ロマリア王の問いに少し考えたリュカは、アルルを見て問いかける。
「アルルは何か欲しい物ある?」
急に権利を譲られ戸惑うアルル。

「………そ、そうですね………あの、可能なら船を頂けますか?今後の旅に必要になると思うので…」
「ふむ…船か…我が国にも無いわけでは無いのだが…我が国の船では、お主等の役には立たんよ」
ロマリア王の言い分では…
船、1隻で大海原へ出ても、海の強いモンスターに沈められるのが落ちである。
船団を組んで航海するのなら何とかなるが、1隻では船自体が丈夫でないと、意味がないと言う。

「そう…ですか…」
「ただ『ポルトガ』なら、造船技術が発達しておる故、強固な船を造る事が出来るであろう」
「ではポルトガへの通行許可を頂けますか!?」
「それには及ばぬ!もう既にお主等はフリーパスだ!ロマリアから何処へ行こうが、私に許可を取り付ける必要はない。だが困った事に、ポルトガへ通じる関所なんだが…」
歯切れの悪いロマリア王。

「何か問題でも…」
「………鍵が無い…」
「は?」
「モンスターが蔓延っていたのでな…関所の門を閉めてしまったのだが…鍵を無くした…まぁ、モンスターの行き来を阻害する為に閉めた訳だから、いいかなと思って合い鍵を造って無い…壊されると困るのだ。鍵を開ける事が出来たのなら、自由に通行してくれ!」
結局、アルル達はロマリア内フリーパスの権利以外、何も貰えなかった。
むしろ問題が山積して行く事に、リュカ以外が頭を悩ます…




「どうしましょう?」
宿屋へ戻った一行は、いつもの様にリュカの部屋で作戦会議を行っていた。
「ナジミの塔で貰った、盗賊の鍵じゃ開かないかな?」
「やってみてもいいけど、開かなかった時の為に別の方法も考えとかないと…」
ウルフの提案にアルルは難色を示す。

関所を閉める様な鍵だ。
簡単な造りの訳が無い。
「じゃぁ、どうすんのや!」
「「「…………………………」」」
誰も何も思いつかない。

堪らずアルルはリュカに頼る事に…
「リュカさんは…何か打開策がありますか?」
「うん。『魔法の鍵』を探しに行こうよ。『イシス』って国にあるらしいから
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