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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第8話
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してやがる!」
するとその時フォルデがリィンに近づいてリィンの背中を強く叩いた。

「フォルデ先輩………?」
「お前はエレボニアでできた大切な仲間達の為にメンフィル軍の一員として、今回の戦争でエレボニア帝国の連中をお前の踏み台にして”上”にのし上がる事を決めたんだろうが!そしてその第一歩として、お前はメンフィルが最も怒りを抱いている人物の一人にして今回の戦での”総大将”も務めている奴を討ち取って大手柄をその手に掴んだのだから、お前はもっと胸を張っていいんだぜ!」
「………先輩…………」
フォルデの励ましの言葉を聞いたリィンが驚きの表情でフォルデを見つめると一瞬フォルデとクロウが重なったように見えた。
「……………………ありがとうございます、先輩。そうだ…………こんな事でヘコんでいる場合じゃない…………戦争はまだ始まったばかりなんだ…………ルーファスさんを俺の”踏み台”にしたことを無駄にしない為にも、俺はもっと戦場で活躍して”上”を目指す…………!」
静かな笑みを浮かべてフォルデに感謝の言葉を述べたリィンは決意の表情を浮かべた。

「フフ、その意気です。」
「…………兄様に”喝”を入れていただき、ありがとうございます、フォルデさん。」
リィンの様子を見たステラは微笑み、エリゼはフォルデに会釈をした。
「ま、これも先輩の義務ってやつだよ。―――例えば”娼館”に連れて行って、”男”にしてやることとかもな♪」
「最後のその発言が全てを台無しにしていますよ、先輩…………」
エリゼの感謝の言葉に対して軽い様子で答えたフォルデが答えたある言葉にエリゼ達と共に冷や汗をかいて脱力したリィンは疲れた表情で指摘した。そしてすぐに気を取り直したリィンはアルティナに近づいて声をかけた。

「―――君にはメンフィル帝国が色々と聞きたいことがあるからルーファスさんと違って”捕縛”して、君が持つ情報を話してもらう事になる―――主に”黒の工房”について。」
「…………ルーファス卿が討たれ、クラウ=ソラスも無力化されて何もできなくなった私には抵抗の手段はありません。これよりメンフィル帝国軍に”投降”します。」
リィンの宣言に対してアルティナは少しの間目を伏せて黙り込んだ後目を見開いて投降を申し出た。
「ありがとう。リウイ陛下達も幼い君の命を奪う事までは考えていないとの事だし、”捕虜”になった君の身の安全についても何とかするから安心してくれ。―――エリゼ、早速で悪いが…………」
「―――それ以上は仰らなくてもわかっております。リフィア達にアルティナさんの身の安全をしてもらえるように後で頼んでおきます。」
「ああ、頼んだ。」
「………………………………」
敵であった自分の身の安全をする為の会話をしているリィンとエリゼの様子をアルティナは黙って見
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