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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第39話 大脱走!
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…????」」」


◇ ◇ ◇


琴葉も要も居ないこの一舎での脱獄など、朝飯前である。もう夕飯まで食べ終わった後だけど。看守に遭遇する事なく、直ぐに壁の近くまで来る事が出来た。

次は壁に穴を開ける作業。これは俺の担当だ。
先ずは手始めに手が通るくらいの穴を開けてみる。大分前に、グレースが琴葉から盗んだナイフを使って、壁に薄く線を付ける。次に、少しだけナイフを魔法で強化して、静かにナイフを刺し込む。三辺を切ったら、切ったところを押して、外へ繋がる穴を作る。そして、切った石を支えながら最後の辺も切り取ると、上手い具合に正方形の穴が出来た。
この調子で、人が通れる程の穴を作ろう。

と言う事で三分後。

大量の正方形のタイルの様な物を抱え、俺は息絶えていた???

「おーい、レンくーん。起きてー」
「疲れた……死ぬ」
「よく頑張ったな。……だが、本番はここかららしいぞ」

タイルを外へ出してから、自分も外へ出る。ここで壁を魔法で修復して、さっさとここから逃げる計画だったが、そうは行かないらしい。

なぜなら???


「てめぇ等がどんな目的で脱獄したとしても、見過ごす訳には行かねェんだよ。囚人供」


橙条さんが、無限に広がる世界へ行かせまいと、とおせんぼするからだ。


「どうしてだよ?? 俺達は琴葉を助けに行くんだよ! 邪魔すんな??」
「駄目だ。さっきも言ったが、どんな理由をつけたって、囚人の脱獄を見過ごす訳行かねェんだ。黒華は俺達で助ける。だから、囚人供は房の中で大人しくしておけよ」
「看守だけでマフィアに勝てる訳無いだろ?? 看守が何人束になったとしても、相手はマフィアだ。それにマフィアの首領は精神操作だったり、記憶操作の魔法を使うんだ。使い捨てが出来るくらいの覚悟で、少人数で行った方が良い。だから、看守達には無理だ」
「は……?」

昔の記憶を辿る。ずっと疑問に思っていたんだ。

“俺にこの刑務所へ来る前の記憶が無い”事を。

なんで俺だけ琴葉に“レン”と呼ばれているのか、医務室の奥の部屋へ行けるのか、分からなかった。

だけど、今日、琴葉の声を電話越しに聞いた時、ぼんやりとだが、思い出した。


『貴方達被験体供には容赦しません。どんなに苦痛な実験を繰り返されたとしても、頑張って生きてくださいね』


七年前、黒い外套を羽織り、沢山の書類を抱えながらそう言う???

マフィア幹部、黒華琴葉の事を。


「……は、どう言うことだ。なんでマフィアの首領が使う魔法まで知ってンだよ……看守だって掴んでねェ情報だぞ……?」
「俺がマフィアの魔法研
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