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人理を守れ、エミヤさん!
ブラック上司な士郎くん!
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 有りがたいが、本当になんでもありの万能さだ。なんなら城の内部を、外の寒さと切り離してやってもいいぞ等と嘯いている。是非頼みたい。
 カーター達が登ってくると、最上部という最も高い場が暖かい事に目を丸くしていた。

「揃ったな。さて、『人類愛』初となるブリーフィングだ。各自忌憚のない意見を出してくれ」

 そう切り出し、設置した円卓を囲う。ブリテンのそれとは違い、こちらは本当にただの木製の卓だ。椅子に腰掛け、席についた全員を見渡す。
 俺、沖田、カーター、エドワルド、シータ、スカサハ、アルジュナ。僅か七名。内三人はただの人間だ。彼らが頷いたのを見て、一先ず口火を切る。

「まずは俺が留守の間の報告を聞こう。敵襲に関してはカーターから聞いた。アルジュナ、敵サーヴァントの特徴は?」
「全員が女性でした。そしてケルトの雑兵の方がまだ手強いレベルでしたね」
「なるほど。俺も百のサーヴァント・タイプの雑魚を蹴散らしてあるが、そこも一致するな。スカサハ、今まで敢えて聞いていなかったが、ケルトの首魁はメイヴで合っているな?」
「うむ」
「能力は」
「簡潔に纏めて言おう。自身が取り込んだ者の遺伝子から、それを複製して大量の兵隊を生み出せる。この力を聖杯で異常に強化させ、この大陸で暴威を振るっておる。しかし奴自身は強化されていまい。この力と聖杯の組み合わせで、奴の切り札である『二十八の怪物』の枠に魔神柱を押し込んで使役できる。聖杯か奴が健在なら、幾度斃されようとも投入可能ではあるだろう。そしてもう一人の首魁がクー・フーリンだ。こちらは説明無用だろう? 尤も、私は《アレ》よりもまだ上があると睨んでおるがな」
「――という訳だ。アルジュナ、敵サーヴァント・タイプの乱造はメイヴの仕業だ。今は雑魚でも、いずれ途方もない脅威となる可能性がある。侮るなよ」
「無論です」

 スカサハの艶やかな声音。アルジュナの涼しげな応答。霊格の高い英雄の存在感で、粗雑な会議の場に緊迫感が過る。しかし怯懦はない。ただの事実確認、そして打開策を追究する意思だけがある。
 しかしエドワルドは浮かない顔だ。悩みの種があるのだろうか。

「エドワルド、何かあったのか?」
「……は。実は市民……いえ、難民の者達が先日騒ぎを起こしまして」
「……」

 こめかみに静電気が走ったような頭痛がする。やはりあるか、その手の問題は。
 隻眼の視線を向け、続きを促す。

「騒ぎを起こしたのは、アンドロマケの牽いていた馬車の持ち主イーサンと、四日前に受け入れた難民達のリーダーのジョナサンです」
「待て。難民を受け入れたのか?」
「は。BOSSの指示通り……」
「そういう事じゃない。それは真っ先に報告すべき事案だろう。なぜ報告に来なかった」

 目を細める。別段声
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