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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第26話 新年魔法大会 【ショットダウン 其の二】
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「ではではー?? 説明書のお陰で時間がヤバくなってしまったので選手紹介は割愛で??」
「おおおおおおおおおおおい?? アホか?? 紹介くらいしろよ??」
「あれ、橙条センパイじゃないですかー?? 『Go! Go! コトハチャン』はどうしましたー??」

チッ、何しやがった、彼奴。あんなカスに負ける程、『Go! Go! コトハチャン』は弱くない筈なのに……??

「どんな禁忌技を使いやがったクソ橙条?? 私にも教えて、高級プリンあげるから??」
「なンでそこでプリンを選ぶンだよ?? てか、禁忌に触れる訳ねェだろ?? てか教わろうとすンな??」
「じゃあなんで生きてるの……?? さっき、青藍に……橙条が、死んじゃった、って……ひっく……なのに……?? 貴方は誰なの?? 貴方は、本当に橙条なの?? 答えてよ??」
「どんな茶番だ?? 俺は死んでねェし、青藍は今会場に居ねェだろ! つーか俺は俺だ?? 俺以外の誰でもねェっつーの! あとそのウゼェ泣き真似は止めろ! 気持ち悪りィんだよ! 見ててぞわぞわする??」
「なっ……! 女子にそれは無いでしょうが別にどーでもいいけど?? だから橙条はモテないんですー?? 彼女居ない歴イコール年齢! 一緒童貞??」
「うるせェ、余計なお世話だっつーの?? 恋愛する暇があるなら働け??」
「社蓄みたいな台詞言うな! ってか、少なくとも御前より私の方が働いてるし?? 恋愛する暇もなく働いてるし??」
「じゃあテメェも彼氏居ない歴イコール年齢じゃねェか」
「べっ、別にぃ? 私は恋愛に興味が無いだけだし?? というか黙れ! 東京湾に沈めるぞ??」
「テメェが沈め! クソ黒華??」
「クソって言うなっ???は?」
「は、おい! 黒華??」

誰かに背中を押され、気付いた時には一舎の出場者席の前にある柵を乗り越え、フィールドの上に体が投げ出されていた。席の方を見ると、ニコニコと笑みを浮かべた、八九番の姿。
え、ちょ、なんで落としたし?? ってか、受け身が取れな???

「???ッ??」
「……ハァ、間一髪ってトコか」

かったが、どうやら地面に落ちる前に橙条が支えてくれたらしい。現在、地面に座り込みながら後ろから抱き締められている状態。

「大丈夫か?」
「大丈夫、だけど……そっちは? 怪我ない?」
「ったりめェだっつーの。女を守るのに、男が怪我しちまったら格好つかねェじゃねェか。……心配してくれて、ありがとな」
「ばっ、ばかッ?? 何言ってんの! 心配なんてしてないし! そっちこそ心配してくれてありがとね??」
「はいはい。そーですかー」

「はーいそんな恋愛漫画みたいな展開で私達非リア充は胸を痛めていまーす。おいしい展開ですけどすいませんがとめてくだ
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