暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第110話:God of Destruction
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かりとした目的を持っているシグマの方がまだ潔いと思える。

「よく言うね。大した理想も信念もない癖にただ他人を見下して悦に入っているだけの小者の癖にさ」

繰り出されたダイナモの拳を片手で受け止めたルインが微笑む。

「軽いね。この程度のパンチなんかドラグーンの全力に全然及ばないよ」

そして次の刹那、ルインの蹴りがダイナモの側頭部を勢い良く蹴り飛ばす。

「ぐあぁぁっっ!!」

フェンスに強かに叩き付けられ呻くダイナモ。

「クッ…やるじゃないか。こりゃあ想像以上だよ…ぐあっ!!?」

体勢を建て直そうとしたダイナモの頬にルインの拳がめり込んでいく。

「残念だけどそんな時間を与えてやるつもりなんかないし、こっちも時間がないの。ここのシグマウィルスはかなりの量のようだし…もしかしたら私の…ルインとしての最後の戦いを見せてやる!!」

ダイナモに笑みを向けると、表情を引き締めて徐々にルインのアーマーが朱から紅に色と形状が変化していく。

「なっ…ま…まさか君は…」

「でやあっ!アースクラッシュ!!」

アースクラッシュの拳がダイナモの鳩尾に炸裂し、あまりの威力に背後のフェンスを突き破り、ダイナモの体が宙を舞う。

「がはぁっっ!!」

床に激しく叩き付けられるダイナモだが、どうにか踏み止まることが出来た。

「逃がさないよ!!」

「っ!!」

ダッシュからの跳躍で一瞬の間にダイナモの背後に回り込むルイン。

事前に機動力強化のパーツのハイジャンプを組み込んでいたのが良かったようだ。

ハイジャンプのおかげで普段なら届かない場所にも余裕で届いた。

「うおりゃあああ!!」

太股のホルスターからアルティメットセイバーを抜き、チャージしたセイバーを一閃させダイナモの胸部を斬り裂こうとするルインだが。

「甘い、燕返し!!」

跳躍してかわしながらセイバーを振り下ろしたルインの背中を目掛け、ダイナモはDブレードで一閃する。

「っ!!」

咄嗟にホルスターからもう1本のセイバーを抜いてブレードを防ぐ。

「パワーだけじゃ俺には勝てないよ!!アースゲイザー!!」

ブレードを受け止めていたためにアースゲイザーの閃光をまともに浴びるルイン。

「舐めるな…!!オーバードライブ!!」

紅いオーラを身に纏うとセイバーの柄をバスターショットに取り付けるとそれをダイナモに向ける。

「ダブルチャージウェーブ!!」

ダブルチャージショットと衝撃波の連続攻撃をまともに受けるダイナモだが、吹き飛ばされながらもダイナモはバスターを構えてショットを放ち、ルインに直撃させることで追撃を阻害する。

「っ…やるね」

「ハァッ…ハァッ…そっちこそや
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