暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第110話:God of Destruction
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

「くっ!!?」

「とどめ!!」

ダイナモがルインをもう一度真っ二つにしようとブレードを振るおうとした瞬間、ルインはニヤリと笑うと手刀を構えると凄まじいスピードでダイナモの懐に入り、ダイナモの右腕を切断した。

「っ…ぐうぅ…!!」

痛みに顔を顰めながら膝をつくダイナモにルインは手に付着した疑似血液を舐めとりながらますます笑みを深くしながらダイナモに歩み寄る。

「ふふふ、形勢逆転だね傭兵君?」

そしてダイナモが右腕をルインに奪われてからは一方的であった。

ルインに腕をもがれた状態で一方的に痛め付けられるダイナモ。

「がふっっ!!」

息も絶え絶えに倒れ伏すダイナモを心底楽しそうに眺めながらルインは馬乗りになってダイナモの首を締め上げる。

「ぐっ…ぐああああああああっっ!!」

「……………っ!!!!」

周囲に響き渡るは苦痛に絶叫するダイナモの悲鳴。

そしてルインは表情から笑みが消え、目から大粒の涙を流していた。

「苦しいだろ…?痛いだろ…?だけどお前はシグマと手を組んで沢山のレプリロイド達を狂わせた。お前が受けた何倍もの苦しみを…罪もないレプリロイド達に与えたんだ…お前は絶対に許さない…!私は…私はみんなにイレギュラーと呼ばれても、蔑まれても、攻撃されたっていい!!私は…エックスもソニアもエイリア達も…この世界も…絶対に…守るっ!!!」

それを見たアイリス達は確信した。

ルインの自我はまだ死んでいないことを、彼女もイレギュラーの自分と戦い続けているのだということを。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ