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星河の覇皇
第七十部第三章 作戦発動その二十
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「それを考えますと」
「復興は間違いないです」
「そして発展にも至り」
「エウロパはさらに強くなります」
「私もそう思う」
 バールもそう見ていた、エウロパについては。
「軍もな」
「復興しますね」
「彼等にしても」
「そしてさらに強くなる」
 エウロパ戦役前以上にというのだ。
「これまで以上にな、だからな」
「そのエウロパに警戒し」
「そして、ですね」
「備えをしていこう」
 こう二人に言った。
「我々もな」
「だからこそ義勇軍をぶつけ」
「備えとしますね」
「連合の第一の敵はエウロパだ」
 千年来変わらないことだ、連合とエウロパはそれこそブラウベルグ登場以前から対立しており互いに敵国とみなしているのだ。 
 それが為にだ、バールもこう言うのだ。
「だからな」
「最も防衛が重要な宙域に置きますね」
「そして手出しをさせない」
「連合に攻め込ませない」
「そうしていきますね」
「是非な、それと国境だが」
 領土にした外縁部のさらに端、そこのことだ。
「今後は中央軍も置くが」
「これからは外縁部に出ようとする不法出国者は通さない」
「勿論海賊の出現も許しませんね」
「これからは辺境も治安が万全となる」
「そうした状況になりますね」
「国境の防衛がより確かになるからな」
 防衛が緩いと治安も悪化する、これは外敵がいない国境の宿痾であり近代以前の人類社会でもままたったことだ。
 だがそれをだ、連合は今後は解決するとだ。バール派言うのだ。
「各国軍と協同してやっていこう」
「その各国軍ですが」
 マクレーンがここでバールに言った。
「今回の作戦では辺境の警備とですね」
「今現在の国境線のな」
「新領土への進出と治安回復等を担当していますね」
「そうなっている」 
 中央政府と関係する各国政府との話し合いの結果そうなったのだ。
「各国軍は決して数は多くないからな」
「各国の総生産にして一パーセント台」
「軍事費はそう定められています」 
 二人でバールに言う。
「連合建国以来変わっていません」
「軍事費はそれで抑えられています」
「それ以上の軍隊は持てませんでし」
「今は尚更ですね」
「中央軍創設で多くの人員と兵器の配置が変わった」
 各国から中央政府へとだ、かく言うここにいる三人にしてもかつてはそれぞれの国家の軍隊に所属していた。
「それでだ」
「はい、今ではです」
「余計に各国軍の数は少ないです」
「艦隊も然程ありません」
「中央軍創設各国も軍事費は減らしています」
 中央軍が国防を担うのならばということで各国は軍事費をこれまで以上に減らしたのだ、そして他の分野に予算を回しているのだ。
「その結果です」
「各国軍は最早警備隊程度です」
「そ
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