暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part6/悪魔を打ち破れ!
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
手出しできないゼロとネクサスは、ただひたすらビシュメルからの暴威に苦しめられていた。
「グワハハハハハ!!どうだ光の者ども!このままじわじわとなぶり殺しにしてくれる!」
ゼロたちに向けてさらにビシュメルは追撃を加える。先ほどと同様に町中の車や電線といった物体を浮遊させ、それを彼らにぶつけていく。
加えて電撃や火炎も吐き出し、二人を守るべく防壁を維持し続けるゼロたちの身を、言葉通り熱で焦がしていく。
「ぐ、ウゥ…」

ピコン、ピコン…

ゼロの胸のカラータイマーと、ネクサスのコアゲージが点滅し始める。
「この…!」
ネクサスが右腕のアームドネクサスから光の剣〈シュトロームソード〉を展開したところで、またしてもビシュメルは言う。
「おっと、本当にいいのか?我を攻撃すれば、我が体内にいる人質共のうち…誰かが死ぬことになるぞ?」
「っ…」
ネクサスは構えを解いて舌打ちするしかない。
「クソが!汚ねぇ真似しやがって!」
「汚い?馬鹿め、殺し合いに汚いも糞もないわ。どんな手を使おうが、最後に立っている者が勝者、正義なのだよ!」
ゼロの悪態に対して、開き直って自分の悪辣さを正当化し、稲妻の光線を浴びせてきたビシュメルに、ますますゼロたちはビシュメルへの嫌悪感を募らせるも、そんな卑怯者に対して反撃できない現状にはがゆさを痛感するのだった。
するとその時、黒い巨人…ファウストへ変身したアキナが現れた。
「は、ハルナ!」
「何?高凪か!?」
「サイトは、あたしが守る!」
彼女は、ゼロとネクサスの前に降り立ち、〈ダークシールド〉を展開してビシュメルの放つ稲妻状の光線から彼らを守りだした。
「ふん、また一匹虫けらが入り込んだところで、俺に勝てると思っていたのか!」
ビシュメルは、新手が現れたことについて、大して動揺することはなかった。自分には人質という絶対の肉壁がある。こいつらがいる限り、光の戦士が何人いようと自分には勝てないのだから。むしろじっくりいたぶってやろうと、ファウストのバリアをじわじわと自分の光線で溶かしていった。



「しっかり捕まってろよ!」
アスカは、ビシュメルの攻撃の余波や、ネクサスとの戦いで飛び散る瓦礫を警戒しながら車の速度を上げていた。
(…よし、応急措置ですが、これで止血はできた)
その間にアンリエッタは、社内で頭を負傷し意識を失ったシエスタの手当てを済ませた。だがこんな状況では満足のいく治療はできない。といっても、近場の病院もこんな状況では向かうこともままならない。一刻も早い事態の収拾が必要だ。
ビシュメル出現の影響からか、町は闇に包まれ、街頭によってかろうじて周囲が照らされている状態。視界はよいとは言えなかった。それに加えてすぐ近くで巨人と怪獣の激闘。ビシュメルの召喚者のいるであろう夜の学
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ