暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part6/悪魔を打ち破れ!
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校までの道のりは非常に危険なものとなっていた。
アスカに言われた通り、ルイズたちはとにかく車の中のシート等にしがみつく。
ビシュメルが予想以上の勢いで暴れまわっていることもあり、彼らの乗る車に次々と瓦礫が降りかかったり立ちふさがってきたりしていた。アスカ何度もハンドルを切り、それらを避けていく。
「うわあああ!」「きゃあ!」
しかしそれは同乗者であるルイズ、テファ、キュルケ、アンリエッタにも大きすぎる揺れると衝撃を与え、遊園地のジェットコースターとは比較にもならない。
そして最後、アスカはレーサーさながらの超ドリフトを行い、学校の校庭内でストップした。
「見たか!俺の超ファインプレー!」
予想以上に見事なドリフトをかけたのが満足だったのか、アスカは車から出ると同時に得意気になる。だが、荒すぎるドライビングテクニックに同乗者たちは…
「こっちは全然ファインじゃないんですけど…」
「アスカさん、こっちには怪我人もいるんですから、できれば安全運転願います」
これからというときにぐったりしていた。無理もない。あれだけ激しい揺れの中にいたら、大概の人間は乗り物酔いになる。今のキュルケの突っ込みにも元気がない。
「あっちゃ…悪い悪い!避けるのに必死で…大丈夫か?」
「うぅ…頭痛い」
瓦礫の雨から逃れるためとはいえ、怪我人のシエスタのことを失念し謝るアスカだが、特にダメージが酷いのは、一番か弱いテファだった。
「ぐ、で…でも、私たちにはやるべきことがあります。これしきのこと…!」
アンリエッタは青い顔ではあるが、それでも気力を振り絞っ立ち上がる。
「そうね…タバサやクリスだってきっとこれ以上に体を張ってるもの…」
キュルケもタバサという親友のため、ここで休んでいる場合ではないと己を奮い立たせた。
「…しっかりしなきゃ」
クリスやタバサ、そして自分達のために戦ってくれているウルトラマンたちのためにもと、両手で自分の頬を叩いて無理矢理に酔い醒ましをする。
「なぁ、やっぱ行くのか」
この危険な状況で、自分たちと共に避難するということも考えるはずなのに、自分たちとは同行しない姿勢を見せたルイズ、ティファニア、キュルケ、アンリエッタにアスカは改めて尋ねた。
「やるべきことを、成しに行くだけよ」
ルイズたちは顔を見合わせて頷きあうと、学校の方角へと急いだ。





「ね、ねぇトネー…さすがにヤバイよ」
ウルトラマンとビシュメルが対峙する光景を見て、女子生徒の一人がトネーに言った。
街はビシュメルによって瓦礫の山に変わっていき、見る影を失い始めていく。
「お、おいこれ!」
ヴィリエが窓の反対側、音楽室内に自分達が置いた魔法陣の方を指差した。
「何これ…どうなってるの…!?」
魔法陣の周囲に、稲妻を纏った暗雲のような
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