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人理を守れ、エミヤさん!
涙を誘われる士郎くん!
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スの反転存在の目を誤魔化して、逃げ隠れは出来ないさ。彼――ヘクトールが、アルケイデスと名乗る敵が僕に気づかないようにして逃がしてくれたんだよ」
「……そのヘクトールはどうした?」
「さあ? どうなったかは知らない。あくまでバレないように僕を逃がしてくれただけだからね」

 ヘクトールは……敵ではないのか?

 新たに入った情報に、士郎はなんとも言えない悪寒を味わった。
 ――まだ、敵の掌の上にいる。決戦は近いはずなのだが、敵の真の狙いが他にあるような気がして……背筋を、嫌な汗が伝った。






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