暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
磯風に教える、提督流オトコ飯・1
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シピ動画とか見ても意味が解らない』

 と逆ギレしてきた。理由を尋ねてみると、

『そもそも大さじとかひとつまみとか書かれても、量んないから解らない。切り方も火加減もちゃんと料理をする人に向けて書いてあるから読んでもちんぷんかんぷん』

 と言われた。切り方や火加減、調味料の量り方等は小学校の家庭科の授業で教わるハズなのだが……。小中と同級生だったので、同じ授業で学んでいるハズなのに、彼女の料理に関する知識は何処へ行ってしまったのか?永遠の謎だ。ともかく、飯マズは知識が足らずにレシピを読めない場合がある。『レシピ通りに作れば良いだろ?』が地雷の場合があるんだ、注意しよう。






 長々と飯マズの生態について語ってみたが、重要なのは磯風がどれだけ当てはまっているかだ。

「まさか、パーフェクトとはな……」

「め、面目次第も無い……」

 結果は惨憺たる物だった。大さじ・小さじはお玉だと思ってやがったし、味見はいつも姉妹任せ、食材は余らせるなど論外だ!まで言い切りやがった。

「こりゃ相当に骨が折れるな……」

「どうにもならないのか?司令」

 だがまぁ、意識は矯正してやればいいし、他の連中との味覚のズレも直せなくは無いからな。

「とりあえず、作業行程の少なくて済む料理を教えてやっから、暫くはそれで誤魔化せ」

「そ、そんな料理があるのか!?」

 独り暮らしの野郎の強い味方。作業量が少なく、大体の体裁が整えば大惨事になりにくい。それに、複数人分もいざとなれば作りやすいジャンル。それは……

「丼ものに、ご飯ものだ」

 主食であるご飯を直接調理する事で、おかずを作る手間を省き、なおかつ洗い物も少なく出来る。そこに何か汁物でもつければ、立派に1食の食事になる。丼ものやご飯物は、実は飯マズにも優しい料理なんだ。
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