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とある星の力を使いし者
プロローグ
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らしく、結果二人はぶつかった。

「いてっ〜・・あっ・・悪いな大丈夫か?」

ぶつかった男は同じように、尻餅をついている麻生に手を差し伸べる。
麻生はぶつかった男を見る。
男が着ている制服は麻生と同じ制服だった。
男もその共通点に気づく。

「お前も同じ高校なのか?」

「制服を見た限りではそうだな。」

「そうなら急がないと始業式に間に合わないぞ!!!」

男、上条当麻は未だ尻餅をついている麻生に今度は手を取れ、と言わんばかりの勢いで差し伸べる。
いつもの麻生ならその手を握らずに自分で立ち上がり、何か一言言って"終わらせる"のだが、何故だろうか。
今回は素直にその手を握ってしまった。
麻生が立ち上がると、上条はそのまま麻生の手を引っ張って走り出した。

「お・・おい!!」

「早くしないと始業式一発目から遅刻学生のレッテルを張られるぞ!!」

(俺は別にそれでも構わないんだけど・・・・・)

そんな事言っても多分聞かないんだろうな、と思いため息を吐きながら麻生も一緒に走り出す。
もしこの時麻生が二度寝をすれば、もしこの時上条の手を取らず一人でいつも通りにゆっくりと学校に向かえばこの物語は始まらなかった。
これは神が決めた運命なのか・・・・それとも星が定めた運命なのか・・・・
麻生恭介の物語が始まる。
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