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とある星の力を使いし者
プロローグ
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とある第七区の男子学生寮。
ビビビ!!と目覚まし時計が部屋中に響き渡る。

男、上条当麻はその目覚まし音を聞くとうっすらと目を開ける。
まだ眠いのか目が完全に開いていなかった。
それでも何とか目を開ける。

「さて、今日から高校の始業式だな。まずは第一印象を大事に・・・・」

そう言いながら今も鳴り響く目覚まし音の音を鬱陶しそうに見て、その時計の時間を確認するついでにボタンを押す。
音が消えると同時に、今の時間を見て上条の動きが止まる。

現在時間 八時十五分

上条の額に嫌な汗が流れる。

(確か、始業式の始まる時間は八時三〇分・・・・・・)

上条は昨夜目覚まし時計を設定し忘れていたことに気付いた。
上条の高校まで今から走っても、入学式に間に合うかどうか。

「ち・・・遅刻だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

一気に眠気が吹き飛び急いで着替える上条だった。






「ち・・・遅刻だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

そんな叫びが隣の部屋まで聞こえ寝ていた男が目を開ける。

(ちっ・・・誰だ?あんな大声で叫んだ馬鹿は・・・・・)

自分が寝ているところを邪魔されて、少し不機嫌そうな顔になった。
そして、隣人は誰だっただろうかと考えを巡らせたが、すぐにやめた。


(隣が誰だった何てどうでもいいか・・・・・)

そう自己解決して麻生恭介は時計を確認する。

時刻は八時十六分

彼も本日は高校の入学式だ。
普通の学生なら今の時間を見て上条の様に慌てるのだが、麻生は比較的落ち着いていた。

(始業式か・・・・別に行かなくても大丈夫だろう。
 行かなかった所でどうなる訳でもないからな・・・・)

そう思いもう一回ベットに寝転がり二度寝をしようとする。
しかし、目を閉じても一向に睡魔がやってこない。
麻生はまた舌打ちをするとベットから起き上がり洗面所に行き顔を洗う。
そして自分の顔を鏡で見る。
そこには肌が若干焼けていて髪の色は白、瞳の色は黒・・・紛れもなく麻生恭介の顔がそこにあった。

(変わらないな・・・・何も・・・)

そう思った時、隣の部屋から何か物音が聞こえた。
麻生は隣と自分の部屋の間にある壁を一瞥してから、服を脱いで麻生がこれから行く高校の制服に着替える。

(眠くないしこのままじゃあ暇だしな・・・・始業式に行くか・・・・)

麻生はすぐに着替えて鞄を持ち、部屋から出て扉を閉めたが、鍵は掛けなかった。
するとその時、隣の部屋の扉が激しい音を立てて開き、一人の男が今にも走らん勢いで飛び出してきた。
いきなりだったので麻生も避ける事も出来ず、対して男の方も麻生が居るとは思ってもなかった
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