暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第31話:Feather
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トリーグの隣に信じられないものが現れ、エックスは目を見開いた。

「(なあ、イーグリードよ…やっぱり空ってやつは良いな…忘れてたよ)」

『全く、馬鹿な奴だよ…お前と言う奴は』

「?…っ!!」

隣から聞こえてきた声にオストリーグが振り返ると、そこにいた存在に目を見開いた後に微笑んだ。

「全く…だな…」

『こうして、また一緒に飛べるのもエックスのおかげだな。』

「ああ、感謝してるよ……大した奴だぜ」

イーグリードの幻と並んでミサイルへと突撃していくオストリーグの表情は晴れやかであった。

「そんな、あれはイーグリード…俺は幻を見ているのか…?」

目を擦りながら確認し直してもイーグリードの幻はエックスのアイカメラに映っていた。

「結局、不器用にしか生きられなかったよ…」

『お前らしいよオストリーグ』

オストリーグとイーグリードはタッチした直後、ミサイルに特攻した。

「オストリーグ!!」

特攻によってミサイルは爆発し、それはオストリーグの死も意味している。

「レプリロイドの俺が幻を見るのか…?奇跡だ…」

涙を流しながらエックスはオストリーグが散った大空を見つめていた。

そしてオム砂漠から大分離れた森の中に不時着した飛行艇から少し離れた場所に倒れているゼロの姿があった。

「エックス…オスト…リーグと…戦っては…いけ…な…い…エックス…」

そのままゼロの意識は深い闇の中に沈んでいった。
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