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人理を守れ、エミヤさん!
人理守護戦隊エミヤ(後)
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。ランサー、マシュ、切嗣は固定で、後の一人は場合による。例外的に五人目が加わるかもしれないが、それは余り想定していない。別行動のネロ班にアタランテが固定だから此処に三人を入れる予定だ。自動的にアルトリア、オルタ、アーチャーがそうなるのが自然だがアルトリアとオルタのどちらかは、俺やネロの直面した状況に合わせて投入される切り札にしたい。いざという時に備えてのカルデアでの待機組だな。オールマイティーに動かせるアーチャーはネロにつけたいと思っているから、実質カルデアに待機させる戦力内容が火力組しかいないのはわかって貰えると思う。

 ――ぶっちゃけキャスターが欲しい。道具作成はレオナルドがやってくれるから、欲しいのは回復役をこなせる救急組だ。戦場に衛生兵がいないのは問題だろう?」

 ぐうの音も出ない正論である。エミヤは納得してしまった。
 衛生兵は実際必要不可欠なのだ。カルデアにも医療班はいるが、それは人間である。いざという時、特異点にレイシフトして治療に出向ける訳ではない。

「という訳で召喚ルームに行くぞ」
「今からか?」
「今からだ。キャスターだからと回復技能持ちとは限らない。一気に三騎召喚する。内一騎でも回復技能か宝具持ちであったら御の字だ。レオナルドと魔術王の霊基パターンにある共通事項から、キャスタークラスを狙い撃ち出来るようにしたらしいし、後は運任せだな」
「……」

 その運任せが如何に信用ならないか、この男は何も学習していないのだろうか。
 貫禄の幸運Eのエミヤと士郎である。そもそもオレが行く必要はあるのかとエミヤは思う。かんらかんらと士郎は破顔した。

「はっはっは。キャスターで俺達に縁があるのはコルキスの王女ぐらいなものだろう? 何も心配は要らない。キャスターならアルトリアが増える事もまずないしな」
「……」

 それはどうだろうか。キャスター適性も有り得るのがアーサー王である。何せ騎士王の宝具の中には炉やら姿隠しのマントやらがある。
 まあ流石に心配しすぎか。

「私が同行する理由は?」
「ぶっちゃけない。お説教がうるさくなりそうだったから、その場の勢いで連れ出しただけだ。なぁに、幸運は舐めても俺のガチャ運は舐めるなよ。これでも外れを引いた事はないんだ」
「……」

 サーヴァント召喚をガチャ呼ばわりは悪い文明である。しかし実績的にあながち間違いでもなさそうなあたり、この男は性質が悪い。
 士郎と話していると頭が痛くなってくる。平行世界の衛宮士郎とはいえ、こんなにも性格が違うと流石に思う事もあった。これで容姿が同じでなかったら、気兼ねする事なく付き合えたものを。言っても詮無き事ではあるが。

 召喚ルームに到着する。呼符なるものを三枚召喚サークルに設置した。

 管制室に合図を出す。
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