暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
やっぱ冬は鍋でしょ!・その4
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「はぁ〜、スープがお酒のお陰かな?お腹の中からポカポカしてきたよ」

「熱燗も入ってますから、余計に温まりますね」

「美味しいから何でも良いよ!」

 喜び方は三者三様、それでも全員満足してるみたいだから良かった良かった。……あ、美酒鍋のシメだが残った汁を溶き卵に混ぜて、それをご飯にかけて食べる卵かけご飯がオススメだ。おじやでもいいとは思うが、何せスープのベースが酒だからおじやにするぐらい残んねぇんだよな。

「……で?提督は今度は何作ってんのさ」

 鼻のいい奴め。

「斥候は五感が武器だからね。特に、夜戦だと耳と鼻が大事だよ」

「そりゃあ接近戦主体のお前だからだろうが。普通の奴は夜目が重要だろう」

 艦娘は人の形をしていても元は軍艦だ。砲撃や雷撃がメインの攻撃方法だからな、電探や航空機による索敵も重要だが、当てるには艦娘本人の視力が最も重要になる。いくら視力が効き難い夜戦だからって、嗅覚や聴覚を頼りに懐に飛び込んで接近戦を挑む奴は艦娘の中にはほとんどいない……まぁ、俺がウチの連中には接近戦での戦い方を仕込んでいるから例外中の例外だが。中でも川内は色々おかしい。海上を滑るように移動する艦娘の特性上、接近すればその航跡に気付かれて狙われたりするはずなんだが、どうやってるのか相手に察知されずに敵艦の視界の外に回り込んで、致命の一撃を与えて再び闇に紛れ込む。正に忍者……というよりNINJAだ。

「ほらほら、そんな事より何作ってるのか白状してよ!」

「これか?これは『いりやき鍋』だ。長崎の対馬辺りの郷土料理なんだとさ」



《炒って煮込んで!いりやき鍋》※分量2人前

・鶏モモ肉:1枚

・ブリ:刺身用のサクで1本分

・木綿豆腐:1/2丁

・こんにゃく:1/2枚

・白菜:1/8個

・長ねぎ:1/2本

・春菊:1/3袋

・シメジ:1/2袋

・サラダ油:大さじ1〜2

(スープ)

・水:600cc

・かつおぶし:20g(またはほんだし小さじ2)

・醤油:大さじ4

・みりん:大さじ3

・塩:適量

・素麺:お好みで




 『いりやき鍋』ってのは、先に肉や魚を炒る……つまりは炒めてからスープを加えて野菜を入れ、煮込む鍋らしい。本来は香り高い椿油で炒めるらしいが、んなもん一般家庭には存在しない。なのでサラダ油で代用する。まずは下拵えから。

 鶏肉とブリは食べやすい大きさにカット。豆腐は大きめの賽の目に、白菜はざく切り。長ねぎは斜め切りにして、シメジは石附を取り除いて解す。こんにゃくは熱湯でサッと茹でて灰汁抜きをして、短冊切りにしておく。

 スープに使う鰹だしを作るぞ。鍋に水を入れて強火に掛ける。沸騰直前
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ