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提督はBarにいる。
やっぱ冬は鍋でしょ!・その4
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まで沸いたら弱火にして、かつおぶしを入れて2分置く。ザルで濾したら出来上がり。ほんだしを使う場合は沸騰直前まで沸かしたお湯にほんだしを溶いたらOKだ。

「おっと、こいつを忘れてた」

「それは……素麺、ですか?」

「あぁそうだ。いりやき鍋のシメは茹でておいた素麺を残った汁に入れて絡ませて食べるのが定番なんだとさ」

 素麺も袋通りの時間で茹でておく。量は自分で加減してくれ。

 さぁ、鍋を仕上げていくぞ。土鍋にサラダ油を引いて中火に掛ける。油が温まってきたら鶏肉を入れて炒めていく。この時、鶏肉が焦げないように注意。鶏肉の色が変わったら鰹だし、醤油、みりん、塩を加えてひと煮立ちさせる。ここで一旦汁の味を見る。少し塩気が強いくらいで丁度良いぞ、後から入るブリや野菜から水分が出て味が薄まるからな。

 汁が沸いてきたら白菜、こんにゃくを加えて煮る。白菜が柔らかくなったらブリ、長ねぎ、木綿豆腐、シメジ、春菊を加えて更に煮る。ブリに火が通ったら完成だ。食べる時にはお好みでもみじおろしやゆず胡椒を添えて。



「ハイよ、『いりやき鍋』だ。そっちにも今持ってくから、大人しく待ってろよ?」

 川内達の前に置いてあるコンロの上に、鍋を乗せる。もう1つ仕込んでいた鍋は夕雲達の分だ。川内達はすでに器によそって食べはじめている。

「あふっあふっ……うん、こういうシンプルなのもいいね!」

「鶏肉も炒めてあって香ばしいですね」

「そして鶏の旨味が染み込んだスープ!たまんないね」

 夕雲達も待ちきれない様子で、生唾を飲んでいる。そして俺が鍋を持っていくと、欠食児童かという位の勢いで鍋に襲い掛かった。具はあっという間に消え去り、シメの素麺を所望された。

「あ〜、食った食った。ちょっち苦しいぜ」

 げふっ、と長波がげっぷをしている。

「もう、お行儀悪いよ?長波ぃ」 

 そんな長波を巻雲が諫める。そういう所を見ると、幼く見えてもやっぱ次女なんだなぁと思うぜ。

「さてと、皆お腹一杯みたいだし私達はお暇しますね。先輩方、お先に失礼します」

「「「「「「失礼しますっ!」」」」」」

「お〜、お休み〜」

「お休みなさい」

「明日の集合に遅れないようにね〜」

 夕雲達を見送る3人。思わずにやけてしまう。

「……何よ?」

「いやぁ、しっかり上下関係染み付いてんなぁと思ってな?」

「司令官が厳しい方ですから、ね」

「おいおい、俺のせいかぁ?」

「少なくとも、私達は提督のおっかないの知ってるからね」

 ニシシ、と那珂が笑う。この3人は鎮守府最初期からの付き合いで、俺が今のように余裕を持った艦隊運用をする前の時代を知っている。半ばブラック鎮守府へと転が
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