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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第80話
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その後カジノの会員カードを購入してカジノに入店したリィン達は人だかりになっているポーカーのテーブルに気づいて人だかりに近づいた。

〜カジノ”アリーシャ”〜

「失礼…………ちょっと通ります。」
人だかりの中に入ったリィン達はポーカーをプレイしている人物達―――ルトガー達”西風の旅団”を見つけると血相を変えた。
「おっしゃ、来たで来たでぇ〜!」

「んー、分が悪ぃ…………っつうか完全にやらかしちまったなぁ。さっきのベット、取り消していいよな、な?」

「ふむ、ここで引いては王の名が泣くのではないか?」

「ぐっ…………言ってくれやがる。」

「ほなディーラーはん、とっとと始めてんか!」

「――――それでは各々方、手札をオープンしてください。」

「どや、フルハウス!これで決まりやろ!」
ディーラーが手札の公開を促すとゼノが真っ先に自慢げな様子で自身の手札を公開した。
「甘いな―――フォーカードだ。」

「なあっ!?」

「はあ…………おまえら年寄り相手に容赦ねぇなぁ。――――うっかり本気出しちまっただろうが?」
しかしレオニダスが公開した手札を知ると驚き、ルトガーは溜息を吐いた後不敵な笑みを浮かべて自身の手札を公開した。
「ロ、ロイヤルストレートフラッシュ!」

「ほう…………!」

「んなアホなあああああっ!?」
ルトガーの手札の凄さにレオニダスはディーラーと共に驚き、ゼノが悲鳴を上げると周りの観客達が称賛の拍手をした。
「いやはや、見事な逆ブラフでした。それではチップは全額そちらに移動となります。」

「いやー、悪いねぇ。」

「ふう、さすが団長。相変わらずの腕前だな。」

「ウ、ウソや…………あんなん絶対イカサマや…………」

「ハハ、どうしたゼノ。ブラフはお前の領分だろ?若いモンは元気がなくちゃな。なんだったら一杯奢ってやろうか、ん?」

「だあっ、煽りが大人げないっちゅうねん!」

「あなたたちは…………」
勝負が終わった事で観客達がその場から去るとリィンがルトガー達に声をかけた。


「おお、若いの。久しぶりじゃねえか。ハハ、サザ―ラント以来か。”紫電”も”久しぶり”だな?」

「…………ええ、久しぶりね。”西風”の団長さん。」

「ふう、そんな気さくに声をかけられても困るんですが…………」

「西風―――なるほど、話に聞いていたフィー君の…………」

「ガルシアさんが以前所属していた猟兵団でもありますわね…………」

「そして”猟兵王”…………情報通り、ですか。」

「”氷の乙女”も久しぶりだな。」

「…………ん?そっちの嬢ちゃんもどっかで見たことがあるような。」

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