030話 日常編 語られるネギの過去
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ド』だと気づき頭が真っ白になったのか呆然としている。
そう、ネギの願いは皮肉にも悪魔襲撃という形で叶うことになってしまった。
「もう、時間がない…」
「え…?」
「ネカネは大丈夫だ。あとでゆっくりと直してもらえ…」
ナギ・スプリングフィールドはそれを伝えた後、空へとゆっくりと浮遊しだして、ネギは必死に父の名を呼びながら追いかけていく。
だが、彼はどんどん離れていってしまう。
最後に、
「悪ぃな、お前にはなにもしてやれなくて…こんな事いえた義理じゃねぇが…元気に育て、幸せにな!」
ネギが足を踏み外して転げた後、顔を上げたらすでに彼の姿はなかった。
そして父の名を叫びネギは大泣きした。
それが父との雪の日の最初の出逢いとそして最初の別れであった。
◆◇―――――――――◇◆
「私に、似ている…」
その呟きは小さいながらもシホから発せられた。
それにエヴァとタマモは気づき「記憶を思い出したのか…?」と聞いたがシホは無意識で言っていたらしい。
もう忘れていた。
そしてそれすらにも気づかない一同はネギに寄っていき口々に「探すの手伝う」と言って聞かなかった。
ネギはエヴァに助けを求めるも「まぁ、私も協力してやっても構わん」とグズッと鼻を啜っていた。
そして夜にまた宴会騒ぎになった。
シホはこれを冷めた目で見て「余計魔法に足を突っ込む要素を増やしてしまったわね…」と誰にも聞こえない呟きをしていた。
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