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ドリトル先生と日本の鉄道
第二幕その九
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「実は何種類もあったんだ」
「ううん、そうだったんだ」
「一種類だけじゃなくて」
「まだあったんだ」
「そうだったんだ、ブルートレインも日本の鉄道文化の中でね」
 先生はブルートレインのお話をさらに続けました。
「かなり重要な位置を占めていたんだ」
「ううん、一度乗ってみたいけれど」
「今は無理かな」
「すっかり過去のものになったし」
「それじゃあね」
「機会があれば乗りたいね」
 今はこう言った先生でした。
「僕達もね」
「そうだよね」
「そうして旅をしたいね」
「あの時の北海道への旅行もよかったけれど」
「ブルートレインでの旅行もね」
「一度楽しみたいね」
 動物の皆も言いました、先生達は他には車両の中にいてテレビを視聴出来るテレビカーや日本以外の国の鉄道を観てそしてです。
 鉄道の歴史も観ました、その歴史を観ていてです。
 先生は思わずです、こんなことを言ってしまいました。
「最初の鉄道はね」
「うん、イギリスのね」
「最初はそうだったよね」
「先生いつも言ってるけれど」
「そう、蒸気機関車でその速度も」
 イギリスで最初に出来たそれはといいますと。
「走っている人と同じ位でね」
「遅いね」
「今だとお話にもならないね」
「蒸気だから燃料の石炭も沢山必要で」
「今から観たら凄く不便なものだね」
「そうだね、最初の鉄道は」
 先生達の目の前にはその世界最初の鉄道、それが復元されている蒸気機関車を観ながら皆にお話します。
「そんなものだったんだ、けれどね」
「ここからだね」
「鉄道の歴史がはじまったんだね」
「世界中に広まって」
「人類の文明を発展させてくれているんだね」
「そうだよ、鉄道だけが発展させてくれたんじゃないけれど」
 それでもというのです。
「その重要な一端だよ」
「今でもね」
「そうであり続けているよね」
「この車両からはじまって」
「最初は遅かったけれど」
 人が走る速さ位でしかなかったのです、今の鉄道と比べるとです。
「それがどんどん進歩してね」
「それでだよね」
「電車が生まれて」
「新幹線が出て来てね」
「リニアモーターカーも出来たね」
「ひょっとしたら」
 こうも言った先生でした。
「銀河鉄道がね」
「あの小説!?」
「宮沢賢治の」
「あと漫画でもあったよね」
「宇宙をSLで旅していたね」
「ああしたこともね」
 将来、人類の未来ではというのです。
「出来るかもね」
「ううん、まさかって思うけれど」
「宇宙を旅する鉄道とか」
「そんな幻想的なもの出来る?」
「流石にそれは無理なんじゃないかな」
「いや、ハインラインが言った未来をまさかと言う人は多かったけれど」
 彼の作品世界に出て来る沢山の文明の
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