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ドリトル先生と日本の鉄道
第二幕その八
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「もう過去のものだけれど」
「言葉の響きが奇麗ね」
 ダブダブが言いました。
「ブルートレインって」
「それだけで価値があるわ」
 ポリネシアもこう言います。
「名前だけでも」
「そういえば僕達神戸から北海道まで鉄道で行ったことがあったね」
 トートーは皆で北海道に行った時のことを思い出しました。
「あの時はたっぷり一日かかったね」
「けれどあの時は貨物列車で」
「寝台車とは違ったわよ」
 チープサイドの家族はこうトートーに返しました。
「また別の車両で」
「あの旅も楽しかったけれどね」
「そうそう、僕達ブルートレイン自体にはね」
「乗ったことがないよ」
 オシツオサレツも言います。
「まだね」
「残念だけれどね」
「というかこの目で観られるのって」
 ブルートレインを、と言う老馬でした。
「ここだけじゃないかな」
「そうだね、僕達はね」
 ガブガブは老馬に応えました。
「乗ったことはないね」
「駅で観たこともないし」
 ホワイティはこのことが少し残念でした。
「ここで観ないとね」
「ここにも何度も来てるけれど」
 それでもと言うジップでした。
「是非観ようね」
「そう、いい機会だし」 
 最後に言ったのはチーチーでした。
「今度はブルートレインにしよう」
「そうしようね」
 先生も応えてでした、そのうえで。
 先生と皆は今度はブルートレインに向かいました、そしてそこで実際にブルートレインの外も中も観てでした。
 そのうえで、です。皆は先生に言いました。
「この中で寝ながらだね」
「夜の日本の中を進んでいって」
「それで旅をするんだね」
「それがブルートレインだったのね」
「そうだよ。外観は青くてそれが奇麗だってね」
 先生は外観のことからお話しました。
「それでなんだ」
「人気があったんだね」
「鉄道ファンの人達からも」
「そうだったんだね」
「そうだよ、名前もよかったし」
 ブルートレインというそれがです。
「しかもね」
「鉄道の長旅を楽しめる」
「寝てのそれが」
「それで余計に人気があったんだね」
「このブルートレインは」
「そうだったんだ、わざわざこれに乗るだけの旅行をする人もいたんだ」
 そこまで人気だったというのです。
「目的地に行くんじゃなくてね」
「ブルートレインに乗ること自体が」
「そのこと自体が目的だった」
「そうした人もいたんだ」
「そうだったんだ、確かに鉄道での旅はね」
 先生は自然に目を細めさせて言っていました。
「独特の風情があるからね」
「その度を楽しむ為に」
「あえてなんだ」
「ブルートレインに乗ってる人もいたんだ」
「その旅自体を楽しむ為に」
「そうだよ、それとね」
 さらにお話した先生
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