第四百九十四話 水泳の後はその六
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「皇室にお出しするお茶とかね」
「葉とか凄そうだね」
「和菓子もね、献上品でね」
「その献上品が凄いんだね」
「だって日本でトップクラスのが献上されて」
それでというのだ。
「他の国からもね」
「献上というかプレゼントでだね」
「どんどん凄いものが贈られてるから」
「生活は質素でも」
「周りのものは凄いわよ、まあとにかくね」
七美はあらためて話した。
「お抹茶は生クリーム入れないでね」
「そのまま飲んでるんだ」
「というかそれ美味しいの?」
逆にジョンに聞くのだった。
「お抹茶に生クリームって」
「ウィンナーコーヒーみたいに飲むことは」
「それってどうなのかしら」
「日本のかき氷でない?」
ジョンは夏によく見る日本の夏の甘味であるこれの話をした。
「ほら、宇治金時とかに」
「そういえば上に生クリーム乗せたのあるわね」
「あとアイスでもね」
勿論日本で考え出されたアイスクリームである。
「抹茶アイスってあるし」
「あれね」
「ああいうの見たら」
「お抹茶に生クリーム合うの」
「そうじゃない?」
こう言うのだった。
「僕はそう思うけれど」
「言われてみればね」
「合うと思えるよね」
「私抹茶アイス好きだしね」
「日本の味だよね」
「アイスクリームの起源は別だけれどね」
イタリアからカトリーヌ=ド=メディチがフランスに持ち込んだという記述があるので元々はイタリアの富豪達のデザートだったようだ。
「それでもね」
「抹茶アイスは日本からだね」
「日本のものだから、お抹茶は」
「そうだよね」
「だからね」
「抹茶アイスは絶対に日本のものだね」
「それは間違いないわ」
まさにとだ、七美も言い切った。
「これは。ただね」
「ただ?」
「私宇治金時食べたことないの」
「あれっ、そうなんだ」
「かき氷は苺派だから」
「苺シロップの」
「そっち派だから」
ジョンに真剣な顔で話した。
「だから宇治金時自体をね」
「食べたことがないから」
「何も言えないわ」
「そうだったんだね」
「本当に苺以外のかき氷食べたことないの」
「じゃあテモンとかブルーハワイも」
「ないわよ」
とかく苺以外はというのだ。
「全然ね」
「ううん、それってね」
ジョンは七美のその話を聞いてこう言った。
「あれだよね、アイスクリームでバニラだけとか」
「一緒よね」
「そうだよね」
「自分でもそう思うわ、けれどね」
「苺以外食べようと思わないんだ」
「それこそ一度もないわ」
苺以外のアイスを食べようと思ったことはとだ、七美はジョンに対してこのことをあらためて言った。
「思ったこともね」
「そんなに苺好きなの?」
「好きじゃないけれどどうもね」
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