第四百九十四話 水泳の後はその五
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「わかるんだよ」
「凄いわね、実際に私昨日の夜は」
「ウィンナーコーヒー飲んだんだ」
「それが最近一番好きだから」
それでとだん、七美も答えた。
「昨日も飲んだの」
「そうなんだね」
「そう、それで飲んで」
そうしてからというのだ。
「夜頑張ったのよ」
「家事とか予習復習とか」
「しっかりしたのよ」
「一杯のコーヒーからだね」
「一杯でいいのよ」
飲むコーヒーはというのだ。
「それで目が覚めて身体も覚醒するから」
「夜まで頑張れるんだね」
「ええ、けれど大体十二時になったら」
つまり日付が変わるその時になればというのだ。
「コーヒーの効き目がなくなってね」
「眠くなるんだ」
「急にそうなるの、それで寝てるのよ」
「規則正しい生活してるね」
「私もそう思うわ、それで最近飲むコーヒーは」
七美は自分からこの話をした。
「ウィンナーコーヒーで紅茶の時もね」
「ウィンナーティーだね」
「こっちも美味しいわ。あとお抹茶ね」
「お抹茶に生クリーム?」
「それはないわよ」
笑ってだ、七美はジョンに答えた。
「流石にね」
「お抹茶に生クリームは駄目かな」
「ちょっと合わないんじゃない?」
「そうかな」
「ええ、普通入れないでしょ」
抹茶に生クリームはというのだ。
「お抹茶には基本何も入れないでしょ」
「それだけで飲むものなんだ」
「そうでしょ、私はそう思うけれど」
「どうなのかな」
「あとね」
七美はジョンにさらに話した。
「熱いお抹茶にはお砂糖も入れないし」
「日本の茶道とかそうだね」
「甘いお菓子を一緒に食べるから」
とかく茶道に和菓子は欠かせないものだ、そもそも和菓子は茶道が形成されてそれと共に形成されたものなのだ。
「お茶まで甘いのはね」
「いや、それ言ったら他のお茶やコーヒーは」
ジョンは抹茶以外のお茶の話をした。
「普通にね」
「お砂糖入れるわね」
「クリームだってね、中国はそうしないけれど」
ただこの時代では中国でも熱いお茶を甘くして飲む場合が多い。
「日本ではお茶自体にね」
「お砂糖とか入れないんだ」
「まあ冷えたお抹茶は甘くするけれど」
「グリーンティーは」
「こっちはいいけれど」
「熱いお抹茶はなんだ」
「そのままよ」
砂糖もクリームも入れないというのだ。
「あと日本の茶道だとお椀回してね」
「飲んだ後指で口付けた場所を拭いて」
「結構なお手前でって言うのよ」
「茶道の作法だね」
「皇室の方もされてるから」
日本の皇室はこの時代でも茶道等日本文化と深い関係がある、皇室こそが日本の文化そして歴史の中心にあると言っていい存在であられるからだ。
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