暁 〜小説投稿サイト〜
デジモンアドベンチャー Miracle Light
第66話:メタルグレイモン
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かるため、頷いて京を捜そうとする。

ところが、件の人物は教室の出入り口のすぐ横に立っていたのだった。

『…何をしてるんだお前は?そんなとこで突っ立って?』

『ごめん…遅くなって…』

太一といい京といい、何だかおかしな雰囲気だ。

京の何時も無駄に高いテンションはどこへやら、意気消沈した様子で教室の中に入っていった。

『京さん、何時もの掛け声を』

『…………』

賢に促されても京は無言のままだ。

D-3を持ったまま恒例の台詞を言おうとしない。

『京さん?』

『おい、どうした京?』

『具合が悪いの?なら保健室に行きなよ』

『そうじゃなくて…』

賢や大輔、ワームモンが言うが、京は口ごもる。

『……分かった。デジタルワールドに行きたくないんだな?』

【え?】

全員の視線が理由を察したブイモンに向けられた。

『そりゃあそうだろうな。今まで危なくても楽しい冒険だったのがいきなりマジモードになったんだ。いきなりの落差に戸惑わないはずがない。でもな、京。こうしてる間にもアグモンは大変な目に遭ってるかもしれないから、今はお前の気分に付き合い切れないのも確かなんだ……さて、京。お前の今までのトラブルメーカーとしての仕事っぷりは見事だった。ああ、実に見事過ぎるくらいに見事だったとも!!お前がやらかしたドジやヘマのせいで危険度やら難易度やらが馬鹿みたいに上がったりしたこともあったからな。まあ、それでもある程度の挽回はしてたけど今回の騒動に限ってはお前の存在は邪魔でしかないのだよ。思い出してみるといい!お前のドジとヘマが無ければ今までの戦いの危険度や難易度がどれほど下がったと思う?今回は下手をすれば太一のアグモンが一生変態仮面の奴隷にされてしまうかもしれない事態だ。苦楽を共にした仲間がそうなるのは困るんでね。だからトラブルメーカーのお前にはここに残っていてもらいたいんだよ』

ノンブレスで言い放ったブイモンに全員の表情は引き攣り、京は真っ白な灰となった。

ブイモンの言葉を分かりやすく説明すると。

“おめえがいると邪魔だからここに残ってろ”である。

『何てこと言うのよあんた!!事実だとしても普通そこまで言う!?』

『ぎゃふーーーんっ!!?』

『だって時間が惜しいじゃん。京のウジウジ病に付き合いきれないし。これ以上待ったら太一がキレるから俺のこの発言は全て太一のせいだ』

『俺のせいにすんな!!』

『黙らっしゃい。京のウジウジタイムとアグモンの身の安全。どっちが重要かなんて猿でも分かる。ほら行くぞお前らー。ヒカリ、何時もの台詞、夜露死苦ぅ!!』

『あ、うん…分かった。それじゃあ…』

流石に言い過ぎではないかと詰め寄るテイルモンだが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ