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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十六話 ついに二大勢力が正面激突します!!
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まさに襲い掛かろうとする敵艦隊にかみついた。敵が狼狽したかのように一瞬動きを止める。

「第二斉射、ファイエル!!」

 敵の中央後部に白銀の光が命中し、大穴をあけた。バーバラはビッテンフェルト艦隊の邪魔にならないように艦隊を前進させ、距離を詰めた。混乱する敵艦隊に止めを刺そうというのだ。

「相対右の艦隊に向けて、主砲全門斉射!!」

 バーバラが叫ぶのと敵がいち早く回頭し、こちらに艦首を向けるのとが同時だった。敵の反撃はバーバラ艦隊の先頭を痛打した。

「数が半減しているのに?!なぜあんなに早く立ち直れるの!?・・・全砲門を開いて敵艦隊の先頭のみに全力集中!!敵を近づけさせないで!!」

 ビッテンフェルト艦隊と敵の相対左の艦隊は激闘を繰り返している。正面からのぶつかり合いに敵艦隊は突き崩されつつあるが、それでも全面崩壊には至らない。ビッテンフェルト艦隊の突進をいなしているのではなく、突進時にわずかに乱れる陣形を逆襲して叩き、勢いを緩めているのだ。
 おかしい、とバーバラは思う。並の艦隊でビッテンフェルト艦隊の突撃をああまで持ちこたえることはできない。ウランフ、ビュコック、あるいはボロディンか。それとも、まさかとは思うがヤン・ウェンリーだろうか。ざっと思いつく一流の将帥を数えながらバーバラは次の手をうった。

「敵の艦隊の旗印、識別信号等で敵の司令官を特定できる?」
「駄目です!旗艦らしい反応はつかめましたが、過去のデータにはありません!」
「・・・シャロンの新しい司令官なのね。」

バーバラは唇をかんだが、かといって応戦の手を緩めるわけにはいかない。

「提督!!」
「何?」
「妙なノイズが聞こえます。敵の通信と思われますが・・・これは?・・・これは!?」
「どうしたの?」
「いえ、まるでこちらに聞かせようというかのように、最大出力で展開されています。暗号も何もありません。」
「????」

 一瞬バーバラは顔をしかめた。敵はどういうつもりなのか?何か交信を求めているのか、それともこれも策略の一手なのか。いずれにしても放置はできない。これは今までの対自由惑星同盟の戦いとは違うのだ。対峙しているのはシャロン。だからこそどんな些細な情報でも委細漏らさずに後方の本隊に報告しなくてはならない。

「受信回路を開いて、その音声を拾ってくれる?」
「はっ!」

オペレーターが操作したとたん、艦橋の全乗組員が耳をふさぐことになった。

「シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャ
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