暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスコアガール 前世がゲームオタクの俺がラブコメを展開するのは間違っている件
格ゲー黎明期にハメや待ちはリアルファイト
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馬鹿にされたからってむかつくわけでもないし、どうでもいいんだけど、こういうタイプの輩に絡まられるとめんどくせえよ本当に。

「大の大人が中坊に勝てない現実があるかよ」

「俺達みたいに本気じゃねえんだよ」

「それに、ゲームで強いからって何になるんだよ」

「浅いんだよ」

そう言って嘲笑い。言いたい放題言って運動部グループは教室を去った。

「相変わらず感じ悪いなアイツら」

「俺達が何をやろうが勝手だろ」

前世の時もそうだが、ゲーマーって世間からあんまり認められない雰囲気あるんだよな。俺も前世の頃は少し歳が上の先輩や同期達には格ゲーをやって大会にも参加していると素直に言えたけど、親父や爺さん世代達にはなかなか言えずにいたからな。親父や爺さんの世代達からはゲームをやっていると「不健全、馬鹿になる、何が面白い、下らない」と思われることが多く、更に、同世代の中にはさっきの運動部グループのように馬鹿にされて未だに一部では受け入れられない空気もある。

前世の201X年の時には日本でもプロゲーマが浸透して、ゲームでお金を稼げる職業も出始めて、メディアにも注目されるようになったが、それでもゲーマーの現実は厳しいものだ。

「ハルオ。アイツらが言った事を気にするなよ」

「別に気にしてねえよ宮尾。昔から言われ続けた事にいちいち腹を立ててもしょうがねえよ」

「それなら良かった……あ、それより今日の夜はクリスマス会があるからアイツらの事は忘れて一緒に楽しもうぜ」

「そうそう」

「可愛い女子達も参加するらしいし」

「お前の好きなテレビゲームも出来るかもよ」

そういやクリスマス会があること忘れてたな。やべ〜プレゼント買うのすっかり忘れてたよ。家の近くの店で交換用のプレゼントでも探すかな。

ーーー。

『敵将 曹仁、討ち取ったりぃー』

「クリスマス会がもう少しで始まるのに、ここでゲームしていていいの矢口君?」

「日高の家に近くによったら、俺を誘惑するゲームがここに……」

「もう」

交換用のプレゼントを購入してクリスマス会に行こうと思ったけど、日高の家にあるアーケードの名作目に留まって思わずプレイしてしまったぜ。俺がプレイしているのは天地を食らう2で、キャラクターは、趙雲子龍さんだ。現在はステージ4の曹仁を倒した所だ。

それから危なげながらも進んでステージ9の呂布もたどり着いて、呂布も何とか倒す事が出来た。

『敵将 呂布、討ち取ったりぃー』

「時期的に既に死んでる呂布が敵将で現れるってすごい設定だね」

「そこは流せ」

天地を食らうの原作者の本宮ひろ志さんの作品は基本的にアツい展開が多くて、不条理でツッコミも満載だが、いちいち気にしてたらキリが
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