暁 〜小説投稿サイト〜
龍天使の羽撃き
10
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ナの刺突を必死に避けるカトラス。

「くっそ外れ引いたぜ!」

『あら、どう意味かな葵ちゃん』

「直葉だったらつばぜり合い中にビット一発って話だよ!」

突きだされたルージュの腕にビームが殺到する。

アスナは間一髪で機体を下げた。

しかし持っていた実体剣のレイピアが貫かれた。

「チッ…甘くねぇか…」

ビットから放たれた光がビシュビシュビシュビシュッ! と月面を溶かす。

『ごめんなさいアスナさん! 落とされました!』

『葵おねーちゃん! リーファお姉ちゃんを落としたの!』

『兄様の援護に行くの!』

「頼んだ! ユージオ先輩とアリス先輩を引き剥がしとけ!」

『『わかったの!』』

大出力ビームと残光が迸るエリアへ、ヘルメシエルとライトニングのノズル光が向かう。

「いいのかい、先輩殿。これであの宙域は3on3だぜ。灯俊なら、キリト先輩にギリギリ勝てる」

『そうね。葵ちゃんを倒してキリト君の援軍に行かせて貰うわ』

「上等!」

片方の剣を抜いたバエル・ゼブルが腰のスラスターを吹かしながら、ルージュに突撃する。

対するルージュはイーゲルシュテルンで牽制する。

「 灯俊が作り込んだこいつにそんな豆鉄砲が効くかよ!」

『もうっ!面倒くさい…!』

仕方なくルージュはビームサーベルを構える。

「勝った…!」

バエル・ゼブルが剣を振り上げた所をを、ルージュのビームサーベルが薙いだ。

コックピットのある胸部を真一文字。

「効かねぇなぁ!」

『嘘!?』

「ナノラミネート装甲にビームは効かねぇんだよ!」

『なんてインチキ!』

「勉強不足だったな先輩殿!」

振り下ろされたバエルソードがルージュの右腕を切り落とした。

『まだやれるわ!』

ルージュが後退し、ビームライフルを抜く。

「はっ! ビームは効かねぇんだよ!」

後退しながら何度もビームライフルを撃つルージュと直撃を受けながらも平然と迫るバエル・ゼブル。

『勉強不足はどっちかしら?』

「なに?」

ルージュが放ったビーム。

幾度も弾かれたそれが、バエル・ゼブルを貫いた。

コックピットを貫き、後方へ突き抜ける閃光。

『「最巧」の名前は伊達じゃないんだよ、葵ちゃん』
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ