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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百三十六話
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一夏は体に熱を感じた。

その熱は頭と腰に集まっていき、やがて耳と尻尾と化した。

「うにゃっ!?」

「猫化は瞬発力上昇のバフって事だね」

束が解説じみた呟きを溢す。

「やたっ!お兄ちゃんの猫耳!」

「尻尾!」

「……………」

リムが無言でアゴを撫でる。

「ふみゃぅ…ごろごろ…」

円香は気功を今使える範囲で全力行使し、一夏の脇の下に通した腕を固定する。

「おい円香なぜそんなにキツくだきしめっひゃっ!?」

「はみゅ……はみゅはみゅ」

円香が一夏の猫耳をパクッとくわえた。

「やっ! やめろっ! 耳は! そっちの耳を舐めるのだけはっ!」

「んー…わかった。耳はやめる。耳はね」

一夏の処女雪のように白い首筋に、円香が歯を立てる。

「あっ…!」

一夏の記憶がフラッシュバックする。

つい一昨日、同じようにして妹に組み伏せられたのだと…

「あ……おねがっ…やめっ……」

その内一夏の抵抗が弱くなり……

「みゃぉぉぉぉぉぉん…………」

「やった。勝った」

「ねぇねぇ円香、今のどうやったの?」

「猫耳モードのお兄ちゃんは首筋を優しく噛んだら大人しくなるって束お姉ちゃんが教えてくれたの」

「今度やってみよっ」

「首筋……うん…」

ロリsは一夏の攻略方法を共有していた。

一方ダイニングでは束の脛を箒が蹴っていた。

「いっだい!? 何すんの箒ちゃん!?」

「子供にナニを教えてるんだ姉さん」

「えー…猫の交尾の前戯?
ほら、猫耳いっ君って一応『女性』でもあるからさ」

橙を憑依させるという事は、橙の『雌』を受け入れる事でもある。

「成る程……………ふむ」

「箒ちゃん。ナニを考えてるの?
またエッチな事?」

「ああ、そうだが」

「聞かないで置くよ」

視点をリビングに戻すと、一夏は三人に撫で回されてふやけていた。

「みゃふぅ………みゃう……」

一夏の中の『幼さ』が出ており、『理性』や『獣』や『鬼』は奥底に追いやられている。

「束ちゃん、束ちゃん」

「どったのえーちゃん?」

「一夏お姉ちゃんとべろちゅーしていい?」

エレンがさらっと言った。

「うんいい……ちょっと待ってえーちゃん!?」

「構わんぞ。ちゃんと舌を絡めろよ」

「ん!わかった!ほーきねえちゃん!」

「箒ちゃん!?」

エレンは円香の膝の上でふにゃっとしている一夏の後頭部に手を回し、強引にキスをした。

箒に言われた通り、無理矢理舌を絡める。

技も何もない、乱暴なキス。

唐突に唇を奪われ、一夏の黄金の瞳が見開かれる。


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