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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百三十四話
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リングだ。

それに使われるクォーツは純度100%。

然るべき時に然るべき方法を用いれば奇跡を起こせる程の物だ。

一夏の小さな手が、千冬の左手を取る。

そっと指環を通したのは、薬指だ。

「左手の薬指。絆の指。守護の指。
そして、誓約の指」

「一夏…お前……これ……」

「ちゃんと、帰って来て欲しいから。
帰って来るって、約束して」

「ああ誓おう。帰って来よう。お前の所に。私の居場所にな」

千冬は身をかがめ、一夏に口付けを落とした。

「姉さん、長期休みは必ずそっちに行くから」

「ああ、待っている」

千冬は振り返る事無く、改札を通って行った。













「いっ君。寂しい?」

「寂しくはないさ。仮想空間でなら何時でも会えるし、量子通信ならノータイムで会話できる」

束は、一夏を後ろからだきしめた。

「強がらなくってもいいのに」

「つよがってなんかないよ」

「そう?」

「大丈夫だよ。おうちには私がいるから寂しくないよ」

「だから、寂しくないよ。そうだ、シルバーウィークにはドイツに行こう」

一夏は、束の腕を抜け出してすたすたと歩いて行った。

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