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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百二十七話
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ホロウィンドウを開き、スペルリストを呼び出す。

呼び出すのは、洗浄。

ネコの口のなかで魔法が発動した。

「みゃー…」

「不精者」

「みゃー?………………くぅ…くぅ…」

「すわったまま寝るな」

「おにーちゃんおきて?」

「くぅ…くぅ…」

「仕方ない。歯を磨いてから拾っていこう」

リビングにネコをおいて、姉と妹が洗面所に向かった。

「あ、お姉ちゃん」

「どうした円香?」

妹が歯ブラシに歯みがき粉をつけながら言った。

「私あした束お姉ちゃんのお家にお泊まりなの」

「…………は?」

姉は訳が解らなかった。

「だから明日はお姉ちゃんがお兄ちゃんを独り占めできるよ」

「束か?」

「?」

「提案したのは束なのか?」

「んーん。箒お姉ちゃんだったよ」

「あのバカ…。
私の事を知っていてよくもまぁ…」

しゃこしゃこという歯ブラシを動かす音だけが洗面所に響く。

しゃこしゃこ…しゃこしゃこ…

きっちり三分歯を磨いた二人がうがいをして水を吐き出す。

「あ、そういえば箒お姉ちゃんが『はーれむ計画』の一環って言ってたよ」

「何がだ?」

「私のお泊まり」

「そうか。ちゃんと夜眠れるか?」

「大丈夫。束お姉ちゃんといつも寝てるもん」

「そうか…。お前にとって、姉とは束なんだな…。
まぁ、当たり前ではあるが…」

「?」

姉は、自分が妹の姉ではないのだと悟った。

「まぁ、いい。お前達の厚意は受け取ろう」

姉は覚悟を決めた。

何の覚悟かといえば…

「さ、円香。一夏を上に連れていくぞ」

姉はリビングで座ったまま寝息を発てるネコを横抱きにして、二階のネコの部屋へ。

姉がネコの部屋の前に立つと扉が独りでに開く。

「やはり慣れんな…」

『そう? 千冬とは結構ながい付き合いだと思うけど?』

千冬に語りかけたのはISコアトヨタマだ。

「どうしたのお姉ちゃん?」

「いや、なんでもない」

ネコの部屋は広い。

そしてその部屋の半分を巨大なベッドが占めている。

キングサイズより大きい。

あえて言うならカイザーサイズだろうか。

姉がネコをベッドにのせる。

姉妹はネコをはさむようにベッドに入った。

姉が右、妹が左。

「円香。真ん中じゃなくていいのか?」

「それだとお姉ちゃんがお兄ちゃんに抱きつけないよ?」

「束はどうしてた?」

「いつもお兄ちゃんが真ん中だよ」

ウサギが要るときはいつもネコを抱く妹を更に上から抱いていた、と妹が説明した。

「みゃふぅぅ…」

「まぁ、それで行く
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