暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
第52話 別荘、夜の部
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かった。

まあ流石に美由希さんの殺人ケーキよりはマシだろ……………
そう思って、俺は水筒の蓋を開けた。

「「うっ!?」」

まだ側にいたセインが鼻をつまむほどの異臭が漂う。

「……………セイン」

「ごめん、もう行くね!!」

見事なダッシュで逃げ出すセイン。
あのやろう………

「さあ早く飲め!」

ヴィータに急かされ、俺は覚悟を決めて口をつけた。

(うご!?)

何かドロドロしたものが口の中へ入ってくる。
ヤバイ、いれただげでリバースしそうだ………

「飲んだ瞬間に涙目になったわね………」

「それほど不味いのかな………」

「当たり前だろ。シャマルの作ったものは劇物なんだからな」

「ヴィータちゃん、それ零治君死んじゃうから!!」

時すでに遅し、
零治は気合いで半分は飲み干し、そのまま力尽きた。







「はっ!?知らない天井だ………」

目が覚めるとそこは知らない天井だった。
いや、ここは…………

「気分は大丈夫ですか?」

「ああ、なんとか」

側には星がいた。

どうやら俺の看病をしてくれていたみたいだ。
体を起こして時計を見るともう10時になりそうだ。花火を始めたのは8時頃だったから恐らく1時間半位眠っていたのかな?

「悪いな迷惑をかけて………」

「別に構いませんよ。それに………」

そう言うと顔が暗くなった。
どうしたんだ?

そんなとき、誰かが部屋のドアをノックした。

「零治君起きた〜?」

どうやら声の主ははやてみたいだ。

「ああ、起きたぞ」

「ほんまか?なら入るで」

そう言ってはやてが入ってきた。
その後ろには隠れるようにいる赤い髪の幼女が…………

「幼女じゃねえ!!」

俺、喋ってないよな?

「ヴィータ、そんな事言いに来たんちゃうやろ?」

はやてがそう言うとヴィータは黙る。
何か調子狂うなあ……………

「あのな………その…………悪かった!!」

そう言ってヴィータは頭を下げた。

「……………………………何を?」

「何をって、私が罰ゲームなんて下らない事言ったから倒れたんじゃないか!」

「いや、俺も了承したじゃないか。別にヴィータが悪いって訳じゃないよ」

「でもさ…………」

「気にするなって」

「でも………」

ああ、しつこいな。
それじゃあ……………

俺は手を大きくパーにしてヴィータの顔に当てた。

「な、何すんだよ!?」

俺はヴィータを無視し、人差し指を引っ張り、そのまま放した。

「ぎゃ!?」

要するにでこぴんである。
自分でやってなんだが痛そうだ。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ