第9話
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・真田さん……5人では?
「こらー、そこの思春期少年&少女諸君。子供らだけど無人島なんてダメですよー!」
年頃の男女の心配をしてるのは小林先生。
言われてみれば当然か……まぁ白鳥さんのご家族が付き添ってきてくれるのだろうけど。
「んじゃさぁ……夕子センセーも一緒に如何? 思春期の沸き起こるリビドーを監視するって立前でさぁ?」
“リビドー”と言うのが何なのか解らないけど、蔵原が小林先生まで誘い始めた。
蔵原が言うには小林先生は美人でナイスバディーな様だし、女付きな奴は狙ってるのだろうか?
「そ、そうですわよ先生。見張り役として一緒に行きましょう!」
見張り? つまり『学生が羽目を外さない様に監視する』って事かな?
うん、確かに必要だし、何より候補者4人が全員揃うのは有難い。
「あら、何か悪いわね。私までご相伴させてもらって」
「美人は大歓迎でしょう! なぁ大神」
「え!? ……あ、あぁ……そ、そりゃぁ……」
流石に大人な小林先生は、それとなく遠慮を見せて同行を受け入れる。
そんな大人へのフォローなのか、蔵原が俺を使って歓迎を示した。
俺としては突然名前を呼ばれて驚いたけど……
「じゃぁ……夏休みの宿題を絶対に忘れない様に。教科書も持って来れば、なお良し!」
「えぇ! 折角の夏休みだってのに勉強させられるの?」
まったくその通りだ! 俺は佐藤さんの一言に激しく首を縦に振る。
「お前と愛香音ちゃんは期末も赤点ギリギリだったろう……良い機会なんだから、みっちり勉強しとけよ。まぁその間俺等は遊び呆けるけどね!」
「イェ〜イ。無人島でバカンスー!」
無慈悲な事実を突き付けつつ、真田さんとラブラブ宣言をする蔵原……
抱き付いてる真田さんは、今にもキスしそうな勢いで顔を近づけ同意してる。
彼女が男だと聞いてなお、羨ましいとしか感じないこの状況。
とは言え俺のお相手は巨大猫にしか見えない4人だ。
この呪いにかかった当初は、大したイベントも無い半年間で、俺に何が出来るのか不安だったけど、それでも何とかなっているのが驚きだ。
未だに基準が解らない物の、好感度も上がってきてるし、このまま何とか乗り切れれば良いなぁ……
10月末までに誰かに告白しなければ、俺の呪いは消えること無く永遠に持続する。
一体誰に告白すれば良いのだろうか?
因みに現在の好感度は……
佐藤さん『?5043』・白鳥さん『?5033』・渡辺さん『?5031』・小林先生『?4998』となっている。
数値が無くても仲良くなった感じはしている。
でも告白して成功する値が判らない。
テレビゲームみたいに“『?5000』を超えたら告白可能”とか設定があれば良いのだけど、あるのか無いのかすら判らないから困っている。
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