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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
04.猫達DEデスゲーム。
第17回 琴葉、兄

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 昔、母さんと父さんが居たときは、まだ仲の良い、幸せな兄妹だった。私は兄を「葉月にぃ」と呼んでいた。
 今、母さんと父さんは居なくなり、敵対する組織で幹部を務める、お互いを敵とする兄妹となった。私は兄を「黒華葉月」と呼んでいた。

 「悲しい兄妹」。そうフランさんに言われたことがある。

 確かにそうかも知れない。だけど、後悔はしていなかった。
 そうすることで、私達は強くなったのだから。

「『重力操作』!!」
「ッ! 琴葉!!」
「分かってる………!!」

 兄の肩に腕を置いて、その体を飛び越える。その勢いで涙へ向かって短剣を振りかざす。

「……昔を思い出すね」
「若し今もお前が白猫に居たら、昔と同じだったな」


"プレイヤー2により、プレイヤー4が殺害されました。"


_____________
_________



「それ貸せ、琴葉!」
「ん」

 兄に向かって短剣を投げる。それを受け取った兄は、それレンに刺す。

「………こうも簡単に部下を殺されるのは少し気味が悪い」
「仕方ねぇだろ」


"プレイヤー3により、プレイヤー1が殺害されました。"


「残りはフランさんだね。まだ1時間位しか経ってないけど、そろそろ終わる」
「別に、ここでお前を殺せば終わりだがな」

 そんな事分かってる。何時、自分の兄に殺されるか分からないなんて。



「私はお前を殺す気は無いよ」
「生憎だが、俺もだ」



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