暁 〜小説投稿サイト〜
繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
04.猫達DEデスゲーム。
第18回 フラン、終幕
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 さて、ネタばらしをしよう。

 まず、私はこのゲームの運営側の参加者だ。因みに、一条君もね。だから、プレイヤーは8人なのだ。

 次にこのゲームを行った目的。それは、琴葉君と葉月君の仲を戻せれば良いね!という事だ。

 2人は立場上、他に比べて殺されにくい。だが、それは部下が強ければの話だ。白猫も黒猫も、最近殉職者が増えていて、有望な人材も減ってきている。守る者が居なくなってきているのだ。
 確かに2人は強い。能力も、他の能力者に比べて10倍程巧みに操っている。でも「人間」である以上、限界というものは存在し続けるのだ。
 限界を超えた状態が続けば、2人の体は壊れ、やがて死ぬ。2人の場合、その強力すぎる能力に飲み込まれてしまう可能性が1番大きいだろう。

 2人が死ぬ前に、幸せを与える。それが目的だった。

 本当に大切な物の価値は、それを失ったとき、初めて気付く物だ。


 兄を憎んだ琴葉君が、兄を喪い、初めてその大切さに気付いたように。
 妹を嫌った葉月君が、妹を喪い、初めてその大切さに気付いたように。


 悲しい兄妹はお互いを憎み合い、嫌ったまま別の道を進む事になってしまった。そして、そのまま敵として憎み合う事になった。一度分かれた道は、再び交差する事無く伸びてゆく。

 その道を再び交差させるために、このゲームを行ったのだ。

 既にゲームマスターが「この世界では」死んだプレイヤーに、このゲームの目的を説明しているはず。
 私の役目は、2人の相手となる事だ。

 そろそろ来るかな。

「………ッ!!」

 背後から殺気。直ぐに前に飛んで、攻撃を回避する。如何やら、琴葉君が上から蹴りを仕掛けていたらしい。となると、先程の殺気は葉月君のもの。確かに、数メートル程離れたところに葉月君が居た。琴葉君は、葉月君の作った踏み台で宙に出て、そして攻撃してきたのだろう。

「へぇ。矢っ張り、仲は良いじゃないか」
「………ヤァッ!!」

 血の付いた短剣が髪を引き千切る。視界の端で、自分の髪が散る。

「葉月!」
「命令すんな………っての!!」

 空中に置くように、琴葉君が短剣から手を離す。そして体を落とすと、その肩に葉月君が手を置く。そして短剣を掴み、私に向かって振る。
 それは1秒にも満たない、一瞬。

「らぁぁぁあああ!!」

 葉月君は見事に、私の喉笛を掻き切った。
 赤い鮮血が飛び散る。

『ゲームは終了しました。ゲームは終了しました。勝者、プレイヤー2・黒華琴葉、プレイヤー3・黒華葉月。ゲーム時間、72分。プレイヤーの皆様、お疲れ様でした』

 意識が遠退く。

 何時か現実でも、葉月君にこうやって殺されることがあるのでは無いか。

 



[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ