暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第119話 魔人は到達するようです
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
んでだろう しんだのにいきてる わからないけれど

もう だれにもしんでほしくない


「もう、だれも、しなせない―――!!」
 ド ン ッ ッ ! !

あのころのわたしとは ちがう!

Side out

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ド ン ッ ッ ! !

「これは……?」


十三騎士の必殺技とネギの魔法が放たれる数瞬前、懐かしい感覚の力が覚醒する。

ノワールが見張っていた明日菜が咸卦法を使いながら更に無効化能力"黄昏"を纏い、

首から下げた、俺が贈ったペンダントを握り、覚醒した"神剣 桜神楽"を抜き放つ。

そして『雷天大壮』より少し劣るだけの速度で一足、こちらに『踏み出せた』。


「あら、ビックリ。けど許すのはそこまでよ。」
ギン ドッ!
「きゃぅっ!」


ノワールに一対一で付かれていたにも拘らず、一歩だろうと前に進めたのは称賛に値するが、

それ以上は許されずアッサリと拘束された。

ふむ、明日菜が起きたしもう無いだろう。なら最後のダメ押しだ。


「全員、全能力のリミッター解除。神気も魔素も使用を許可する。備えろ。」

「し、使用を、許……!?」


何か勘違いしていたネギ達が驚くが、それを無視して魔力で代替していた強化を使い慣れた

神気や魔素(魔王級以上は獄素とでも呼ぶべき練度だが)に切り替える。

追加し、覚醒化(ノワールの≪暗逆併明≫やアリアの≪翼獣霊王≫の総称だ)、異種解放すると、

既に気圧されつつも姥貝ていた奴らの動きは完全に止まった。これで―――


「十三騎士、行くぞ。『アトロポスの剣』、合わせ。」

「"『千の「放て!!!」」
ドギャゥッ!!

こちらも覚醒状態になり底上げされた十三の必殺が、抗う『千の雷』がか細く見える程の

規模を持って魔法を轢殺し、ネギを飲み込んだ。そのまま力なく仰向けに倒れたネギに近づき

俺達二人を十重の"黒水晶の棺"で覆い、剣を掲げる。


「さぁ、始めよう―――!!!」


ネギは当然、動く気配を見せず、剣はそのまま首に吸い込まれる。



【―――見事、私を舞台に上げるとは―――】



そして、誰も干渉出来ない空間にそれは現れ、俺は剣を掲げた状態に"戻され"ていた。


「ああ、お前の為だけにここまでやって来たんだ。相手して貰うぞ、『創造主神』!」


絶対の神を相手に、遂に最後の戦いが始まる。

Side out

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ