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仮面ライダーエグゼイド バグ技 仮面ライダープロット
第10話「それぞれのpray」
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さんを亡くした卓弥さんなら解っているはずです。」
「煩いな、粋がるなよ小僧。んな奇麗事を言うなよ。」
「奇麗事じゃない。あなたは命が大切じゃないのですか。命の保管なんて、間違っています。」
「なら、今の医療の半分以上を否定することになるな。」
「どうしてですか!」
「一部の大病院では仮死状態の冷凍保存が行われている。それは何故か。今の医療で治せない病、損傷を未来に託す為だ。それに、肉体の一部保存なら、臓器提供で保管されている臓器、死んだ胎児から切除して培養されて保管されている卵細胞、胎内受精が不可能であることを理由に作られる試験管ベビー、一部の男性が行っている精細胞の冷凍保存。それらとバグスターを利用した肉体のデータ保存。一体何が違うんだ?」
「ですが、やっぱり間違っています。黎斗さんは、自分の母親を危険な実験の被害者にしたんですよ。それが、本当に正しいのですか?」
「それ、本気で言っているのか?世界で初のワクチンは母親が自分の息子に打ち込んで作られた。それに、その桜子さんも、お前達医師が見殺しにしようとした命だ。違うか?」
「見殺しだなんて…当時のドクター達は必死に医療活動を行っていました。そのデータも残っています。」
「なら何故、余命宣告をした。結局、自分達で救えないから見捨てて、見殺しにしようとしたではないか!」
プロットが怒りを露わにすると、
「…もう、やめて下さい、先輩。私はただ、私の才能の為に一番手近にいた被験体を選んだだけです。」
「…悪かったな、黎斗。見当違いな考察を、お前の考えのように並べて。」
「私も席を外させてもらう。」
黎斗はドレミファビートの筐体に入る。
「ニコちゃんゴメン、僕も外の空気を吸ってくる。」
永夢は苛つくように出て行く。
「なんか、聴いちゃいけないことは聴いちゃった気がする。」
「気にするな。それより、敵の心配する余裕があるのか?このウイルスが全て消えれば、俺は再びお前達ライドプレーヤーを狙う。」
「負けねえし。私には大我が着いているし。」
「お前は、いい医師に巡り逢えたな。翔平も、あの次期院長が担当医にならなければ、きっと未来も変わっていただろうな…」
「でも、だからって何で無関係な私達を狙うわけ?別に、その友達を殺した奴を倒せば、それで終わりじゃん。」
「…そのライドプレーヤーが、既にバグスターによって消されていてもか?」
「えっ?」
「あの屑達は翔平のことを邪魔だと言って瀕死にして、自分達はバグスターとの戦闘でそのまま消滅。衛生省がまともに動かないのは職員だった俺がよく解っている。そうなれば、自らの手でバグスターと、ライドプレーヤーを滅ぼさないと、翔平の無念を晴らせない。」
「それを敵に言っちゃうんだ?」
「まあ、お前は俺達が無名の頃から買ってくれていた客だったか
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