暁 〜小説投稿サイト〜
僕のヒーローアカデミア〜言霊使いはヒーロー嫌い〜
開幕!! 雄英体育祭!!
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隣を歩く上鳴がそう忠告するが、

「と言われても、吐きたいものは仕方な・・・う・・・おぇぇぇぇ!!」

「うわぁぁぁああああ!?」

返事を返すタイミングで思い切り、リバースする。耐えきれないものは仕方ない。 その後、開会式が始まる前、雄英講師のセメントスに直してもらい、綺麗な床に元通りとなったという話を小耳に挟み、申し訳なく思った緋奈。

そして、表彰式。

朝礼台には、ボンテージにタイツの18禁ヒーロー、ミッドナイト。

「18禁なのに高校に居てもいいものか」

「いい」

「今更じゃない?」

「静かにしなさい!!」

ざわめく生徒たちを静かにするべく、右手に携えていた鞭を撓らせるミッドナイト。
 
「選手代表!! 1−A、桜兎 緋奈!!」
 
 すると、静かになったのを見測らい、ミッドナイトが宣誓を行う生徒の名を声高々に呼んだ。

「やっぱり、緋奈かぁ。 残念だったな、爆豪!」

「うるせぇ!ぶっ殺すぞ、クソ髪!!」

「二人とも静かにしたまえ!緋奈の折角の晴れ舞台なんだぞ! 少しは応援したり・・・って、緋奈君!? 顔色が前よりひどいぞ!」

「あー、うん。平気平気。 できるだけ、汚さないようにするから」

口元を押さえながら、諦めモード全開の緋奈。 彼の背を見送りながら小さな声で呟くA組の面々は、得も言えない不安が胸の内に込み上げてくる。
 なんだか嫌な予感がする―――誰もがそう思っていたのだ。

「宣誓、我々選手一同は、スポーツマンシップに則り、正々堂々と全力を出し切って戦う事を誓います。 選手代表、桜兎 ひ・・・おぇぇぇぇ!!」

最後まで言えると思った矢先、本日二度目のキラキラを床にぶちまけた。因みにミッドナイトはというと、即座に退避していた。 流石はプロヒーロー。

「おい、あいつ本当に(ヴィラン)の襲撃から逃れたのかよ?」

「ハッ、どうせ隠れてたんだろ。 震えながらよ(笑)」

「んだよそれ、A組ってそんなやつもいんのかよ! 全国に吐いてるところ、見られてるなんてネタかよ!! まじ笑えるわ!」

他のクラスの人たちが好き勝手に、緋奈をからかう。 それに対し本人はというと、気にした様子もなく、自分のクラスへと戻って言った。 その後、本日二度目のセメントスの個性で朝礼台を綺麗にしてもらい、ミッドナイトが再び立つ。

「さっきは些細なアクシデントがあったけど、これからが雄英体育祭本番よ!気を引き締めていきなさい!」

と告げ、鞭を床に叩きつける。それにより、弛んでいた雰囲気がガラッと変わった。

「じゃあ、競技の発表をするわよ! 第1種目は−−」

ミッドナイトの声に合わせて、電子掲示板が起動し、デカデカと競技名が映し出さ
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