暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2041話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「へぇ……ここが京都か」

 ゆかりが京都の街並みを見て、感嘆の声を上げる。
 まぁ、日本人なら京都に対して、色々と感慨深いものを持っていても不思議ではないか。
 月光館学園という、世界に名だたる桐条グループの傘下でも、結局修学旅行の行き先は京都なんだよな。
 それこそ、桐条グループのバックアップがあれば、海外に修学旅行に行ってもいいと思うんだけど。
 それが出来ないのは……まぁ、安全面とかそういう問題や、修学旅行の積立金とかの問題もあるんだろうが、何よりも大きいのはやはり影時間の問題だろう。
 俺達が修学旅行に行くというだけで、桐条グループにしてみれば、かなりのリスクを負っている。
 現在東京に残っている戦力は、荒垣と天田、コロマルの2人と1匹だけだ。
 普通なら修学旅行といえば高校2年のメインイベントなんだが、月光館学園は2年と3年が一緒になって旅行するんだよな。そんな訳で、この修学旅行には美鶴と真田も当然参加している。
 つまり、もし影時間に何か起きれば、それに対応出来るのはその2人と1匹だけなのだ。
 ……もっとも、俺の影のゲートがあるから、戻ろうと思えばすぐに戻れるのだが。
 だが、結局それでは俺に大きな借りを作ることになってしまう。
 桐条グループとしては、今以上に俺達に大きな借りを作りたいとは思っていないのだろう。
 そんな訳で、何か問題があった場合は出来れば桐条グループだけで片付けたいが、もし何か……本当に東京の戦力だけでどうにもならない場合、外国にいるよりも国内にいた方が呼び出しやすいのは間違いない。
 特に今回は俺がいるが、俺がこの世界にやって来たのは今年に入ってから。
 そう考えると、やはり国内……と、そう判断してもおかしくはない。
 ああ、でもコロマルは俺達のチームだから、もし東京で何かあったら、活動するのは荒垣と天田だけなのか。
 もっとも、コロマルの場合は何だかんだと人懐っこい性格をしているので、力を貸して欲しいと言えば貸してくれるような気もするが。

「何だか、アクセルって京都に来たのにそんなに驚いてないみたいね。もしかして、前に来た事あった?」
「ん? ああ。前に一度な」

 周囲に人が多くいるので、他の世界で……というのは口にしない。
 だが、ゆかりは俺の表情でその辺りの事情を察したのだろう。少しだけ驚く。

「ふーん。それで、どういう感じだったの?」
「そうだな。……一言で言えば、陰陽師の組織と戦いになって、鬼神と戦いになった」

 この辺りも誤魔化そうかと思ったが、何も知らない奴が今の話を聞いても、それこそゲームや漫画、アニメといったものの話だと判断するだろう。
 荒唐無稽すぎて……ああ、でもこの世界にはペルソナが存在するんだよな。
 だとすれば、この世界でも
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ