暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2035話
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許せないというのも。

「チドリから得られた、切り札という情報。そしてタカヤが言っていた埋伏の毒。その正体がアイギスだった訳だ」
「そうなる。現在、アイギスは研究所の方でそのプログラムを消去し、他に何か怪しいプログラムの類がないのかどうかをチェック中だ」

 なるほど。そのプログラムを発見したのはいいが、他にも何かが仕込まれているという可能性もあるしな。
 誰から聞いたのか、もしくは何で見たのかは忘れたけど、人の死体を埋める時にはその死体の上に犬か猫の死体を埋めておけば、見つかりにくいらしい。
 多少違うかもしれないが、今回の件も似たようなものだろう。
 だが、桐条グループの技術者は、犬の死体を見つけた後、しっかりその下も探して人の死体を見つけたと、そういう事なのだろう。

「桐条グループの技術者もやるな」
「ふふっ、そうだろう?」

 俺の言葉に自慢そうに笑みを浮かべる美鶴だったが、ゆかりはあまり面白そうな表情を浮かべていない。
 ゆかりの父親の件を考えれば、そこまで不思議って訳でもないか。

「ともあれ、幾月の切り札を潰せたのは大きい。アイギスを操る事に失敗したのであれば、幾月本人は戦闘力がないしな。……手を組んでいるタカヤとも、決して良好な仲って訳じゃないらしいし」
「そうでしょうね。幾月の件は向こうが教えてきたんだし」

 ゆかりも、俺の言葉に納得したように頷く。
 幾月の呼び方が呼び捨てになっているのは……幾月が何をやってきたのかを考えれば、不思議じゃないか。
 そんな風に考えている間にも車は進み、やがて桐条グループの研究所に到着するのだった。
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