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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と職場体験編
NO.038 合同職場体験・二日目 出久と洸汰
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を向けていた。
そんな出久の表情を見て洸汰は恥ずかしかったのか、「ふんっ……」と顔を逸らしてしまう。

「ま、まぁ……少しはお前の気持ちも受け取っておくよ……。今度、マンダレイに謝っておく……こんな俺を預かってくれたのに、いつも無視を続けていたから……」
「そっか……。うん、いいと思うよ。それと、ごめんね」

そこで出久は謝ってきていた。
そんな光景に洸汰は不思議そうに首を傾げながら出久に尋ねる。

「なんでお前が謝るんだよ……?」
「うん。僕って結構相手の気持ちにずけずけと入っていっちゃう癖があるから、今回も洸汰くんの気持ちを無視して話し続けちゃったし……」

あはは……と出久は力なく苦笑いを零す。

「そんなことねーよ!」
「洸汰くん……?」

そこで洸汰が叫ぶ。

「お前は俺の気持ちを理解してくれた! お前の過去も話してくれた! だからお前なら信用できるって……そう思う。きっと、いつかお前が言うように俺の前にもヒーローが現れてくれるかもしれないって……それはもしかしたらお前の事なんじゃないかなって……、……はっ!?」

そこで洸汰は自分が言っている事が実に恥ずかしい事なんだって悟って思いっきり顔をまた逸らしてしまっていた。
そんな洸汰の姿に出久は笑みを浮かべながらも、

「ふふ……。うん、君のヒーローになれたんなら僕もちょっとだけ嬉しいかな?」
「…………」

洸太はもう恥ずかしいのか顔を赤くさせて俯いてしまっていた。

「……マンダレイのところに帰ろうか? そして話すんでしょ?」
「ああ……」

そんな感じで出久と洸汰は手を繋ぎながら事務所へと戻っていって、洸汰はマンダレイに「今までごめん……」っと、謝った。
それでマンダレイは嬉しそうに洸汰を抱きしめたのはいい光景だと出久は思った。
そこにグラントリノが出久に近づいて、

「さっそく一人の少年の心を救ったんだな、小娘」
「はい。たまたま境遇が似ていたからって事もありましたけどなんとかなってよかったです……」
「うむ。まぁ、いい事だな」

その後にマンダレイにも感謝をされて出久はその晩はいい気持ちで眠ることが出来たそうだ。




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