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ロボスの娘で行ってみよう!
第35話 カウンターパンチ
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「フォーク中尉はどうするのかね?」
シトレの質問に、薄笑いのリーファが答えるが、その答えを聞き、顔を見たヤンやワイドボーンやバクダッシュは背筋が寒くなった。

「彼には、暫くピエロを演じて貰いましょう、彼の作戦計画書をお友達のバルサモ大佐からフェザーンへ流して貰いましょうか、そうすれば帝国に負い目のある、ルビンスキーは速攻で知らせるでしょう。そこで捕虜交換を伝えれば、帝国は乗ってくると思います。更にフェザーン情報に対する帝国の信頼度も減るでしょうからね」

「うむ。それで、レベロの説得を私にしてくれと言う訳かな?」
「本部長しかおりませんから、宜しくお願いします」
「判った、レベロに逢ってこよう、出来れば中佐にも来て欲しいが」

「本部長、隠し球は隠してこそ価値が有る物ですよ、此処はエル・ファシルの英雄達が人道で活躍したとした方がより市民受けが良いのですよ。ですから、ヤン先輩頑張って下さい」
いきなりの指名にヤンが驚く。

「えっ。私?」
「そうか、ヤン中佐それでは宜しく頼むぞ」
「ヤン、諦めるんだな」

「ヤン中佐、頑張ってくれたまえ」
ヤンは、シトレやワイドボーンやロボスの言葉で覚悟を決めた。
「判りました。小官も微力を尽くします」

「ヤン中佐には、資料を渡しますから、居眠りしないで確り読んで下さいね」
その言葉にみんなが笑い出した。
「酷いな」


宇宙暦792年7月6日午後5時30分

■自由惑星同盟首都星ハイネセン レストラン コランブラン

ハイネセン市街に有るレストランの貴賓室で2人の男性が今日逢う2名を待っていた。
統合作戦本部長シドニー・シトレ大将と参謀ヤン・ウェンリー中佐であった。
暫くすると、待ち人がやって来たが開口一番凄いことを言ってきた。

「よう。戦争屋元気か?」
「レベロ、相変わらずだな」
「おいおい、レベロ、口が悪いぞ」

「良いんだよ、此奴とは家が近所だっただけだからな」
「全く」
完全にヤンだけが蚊帳の外である。

「まあ、取りあえず、座ってくれ」
「シトレ、我々を呼び出して一体全体何の用だ?」
「まあ、先に自己紹介だな」

「私は統合作戦本部長シドニー・シトレ大将です」
「私は統合作戦本部参謀ヤン・ウェンリー中佐です」
「ほう、エル・ファシルの英雄か」

「私は財政委員長ジョアン・レベロだ」
「私は人的資源委員長ホアン・ルイです」
ワインが出されて、くつろぎの時間の様に見えるが、実際は腹の探り合いになっていた。

「しかし、いきなりなんだ?」
「レベロ、実はサンフォード副議長の元へスタンドプレーで第6次イゼルローン要塞攻略作戦案を持参した士官がいてな。その作戦が端から見たら完璧に見える厄介なモノでな。副
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