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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
238 決着
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ド・ランスロー・ウィーズリー

11月1日になってから数十分。俺とアニーの姿は未だ──と云うより、また=yゴドリック谷】のジェームズ・ポッターとリリー・ポッター、そしてアニー・ポッターの銅像の前にあった。

……そう、この場に居るのは俺とアニーだけだ。ハーマイオニーはこの場に居ない。今頃は近くに張ってあるテントのベッドですぅすぅ、とおしとやかに寝息を()てているで事あろう。

何故ハーマイオニーが一緒に居ないのか──当然、ハーマイオニーを意地悪で除け者にしたいとかではなく、これから起こる事≠ハーマイオニーに見せるわけにはいかなかったからだ。

「なぁ、アニー」

「ん? どうしたの、ロン?」

「……本当に良かったのか?」

「うん。ボク、ロンの事を──真人君の事を信じてるから」

主部の無い問い掛けであったが、アニーはあっけらかんと答える。……実はこのタイミング≠ナハーマイオニーを行動不能にするのはまだ六年生であった約5ヶ月前からアニーと示し会わせていた事だった。

その理由は、上述した様に茶番≠セとは云え──アニーが死の呪文≠ナ死なない事が十中八九確定しているとは云え、ハーマイオニーにその場面≠見せるわけにはいかなかったからだ。

【ゴドリック谷】にてアニーの両親の墓参りの後、アニーとハーマイオニーから距離をとりバチルダ・バグショット氏に扮したナギニを急襲して、特に問題なくナギニ──6個目の分霊箱(ホークラックス)≠ヘ無事に破壊出来た。

……どうナギニを破壊(ころ)したかと云うと、その方法は至極簡単で、ナギニの頭上へ姿あらわし≠オそのまま重力落下に任せ“バジリスクの牙”をぶっ刺したと云う塩梅だ。……その時防御(バリア)≠ノ弾かれた場合についても対処法は有るにはあったのだが、その一手で終わってしまった。魔法への防御だったら多大に有効であったのだが、アニーを捕縛しておく必要があったのか物理的な防御策は成されていなかった。

閑話休題。

(……っ──来たかっ!)

そこで、ふと探知範囲に待っていた気配>氛汞お辞儀さん≠フ気配が引っ掛かったのを察知する。……アニーからダンブルドア校長の言葉の又聞きだが、お辞儀さん≠ェ唯一と云って良い愛と呼べるモノ≠注いでいるナギニを殺せば遅かれ早かれお辞儀さん≠ェやって来ると思っていた。

(……もう少しか)

かなりのスピードで、【ゴドリック谷】に到着した当初、ナギニの気配があった場所──バチルダ・バグショットの家へお辞儀さん≠フ気配が向かっていく。これもまた予想通りだ。

「アニー」

「はいよ」

アニーは俺が名前を呼ぶだけで俺の意図を察してくれて、前以てアニ
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