暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と職場体験編
NO.034 合同職場体験・一日目
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


なかなかに衝撃的なグラントリノとの初対面を果たした出久だった。
グラントリノはボケているふりをしようと思ったが、なかなかどうして、

「オールマイトはなかなかめんこい子を9人目に選んだものだな」
「やはり、あなたはオールマイトの師匠なんですか?」
「まぁな。どれ、すぐに移動する予定だったが気が変わった。一回俺と拳を交えてみないかい?」
「えっ……でも」
「遠慮はせんでええ。お前の動きは雄英体育祭で見させてもらったが基本は出来ているようだからな。オールマイトにしてはいい仕事をしたようだしな」

やっぱり見ていたんだ!と出久は再度思う。
それで出久は一度断りを入れた。

「でしたら、僕の動きを見てください!」
「うむ。かかってきなさい!」

狭い部屋ながらも出久はワン・フォー・オール、身体強化・怪力、脚力強化を発動して全身を強化する。
一気に力が高まった出久の姿にグラントリノは「おお……」と、どこか感嘆したかのような声を漏らす。

「なるほど……緑谷出久と言ったな?」
「はい」
「今、ワン・フォー・オールはどの程度制御できるのかね……?」
「身体強化・怪力と脚力強化の補助もありますが、フルカウル状態で15%は現状は引き出せています」
「15%か……。ふむ、まぁオールマイトから個性を授かって一年もしないであれば、十分な成長ぶりではあるな。よし、では撃って来なさい。部屋に関しては後で修繕するから気にせんでよい」
「わかりました! いきます!」

出久はそれで猫の個性も相まって身軽となった足で部屋の中を何度も跳躍してグラントリノを翻弄するようにする。
グラントリノも負けんとして足から空気を吐き出して出久のスピードに追い付く。
出久はこの時点でグラントリノの個性は分からなかったために、だがそれでも己の分析によって次にヒーローはどんな動きをしてくるかを予測して、

「ここだ!」

グラントリノがすごいスピードで自身の背後を取ろうとした瞬間に、後ろへと大きく跳躍して頭上から拳を振り下ろして叩きつけようとした。
だが、ただでやられるほどグラントリノも老いてはいない。
頬に出久の拳が掠る感覚を味わいながらも、出久の腕を取って逆手に取って叩きつけた。

「ッぅ!」
「うむ…………雄英体育祭ではいい動きをしていたが、なかなかどうして実際に体験してみると余計にいい動きをするではないか」
「あ、ありがとうございます!」
「うむ。それと………先にコスチュームに着替えておくべきだったな。可愛いパンツが丸見えだったぞ?」
「ひゃっ!?」

そう言われて初めて出久はまだ制服姿のままだったと気づく。
大慌てでスカートを整えて、引き攣った笑みを浮かべながらもグラントリノに曖昧な表情を向ける。

「うむう
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ