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麗しのヴァンパイア
第二十七話

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                 第二十七話  家に帰って
 三人は夜になるまでに帰路についた、そしてだった。
 三人共それぞれの家の門限には間に合った、亜美は家に帰ると家にいる自分の両親に笑って言った。
「今帰ったわ」
「お帰り。どうだったの?」
「楽しかったで」 
 亜美はリビングで夕食の用意をしている母に笑顔で答えた。
「遊んできて」
「そう、よかったわね」
「それでお兄ちゃんはまだなん?」
「ええ、もうすぐ帰ると思うけれど」
「日曜もアルバイトやねんな」
 亜美の兄は大学生でいつもアルバイトをしている、学業よりもそちらに熱心だと言っていい位である。
「そうやねんな」
「そうよ、お兄ちゃん頑張ってるわよ」
「そやねんな、何か遊ぶよりもな」
「アルバイトによね」
「精を出してるわ」
 実際にというのだ。
「いいことでしょ」
「そやな、遊ぶよりも働く」
 まさにと言う亜美だった。
「そうせなな」
「亜美もアルバイト出来る様になったらね」
「そうしてやな」
「お金を稼いで身体も動かしてね」
「時間を使うべきやな」
「そうよ、お姉ちゃんもそうしてるし」
 亜美の姉は高校生だ、彼女もそうしているのだ。
「それならね」
「アルバイトやな」
「遊ぶのもいいけれどね」
「働くべきやな、本当にな」
「そうした方がいいわ」
「今のうちは錬金術してるけど」
 魔法の中で一番力を入れているのでこう言ったのだ。
「アルバイトもええな」
「そうでしょ、それかお勉強よ」
「よく遊びよく学べやな」
「よく働いてね」
「よし、高校になったらアルバイト出来るし」
 色々なアルバイトがだ。
「うち頑張るわ」
「そうしてね、じゃあね」
「これからはやな」
「晩御飯だけれど」
「それまで勉強するわ」
「そうするのね」
「ぐうたらしててもしゃあないし」
 こう言ってだ、亜美は自分の部屋に入って勉強をはじめた。そうして夕食までの時間を過ごした。


第二十七話   完


                 2018・3・4
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