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ランス 〜another story〜 IF
第7話 魔人ホーネット
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せた。





 そして現在RA15年。

 あの時の感触と同じだった。温かくて、心から安心出来て……心地良い。



 ホーネットは目を閉じていて、身体で彼を感じていたが……気が付いたらもうこの場所にはいなかった。
 身体を預ける様にしていた為動いたらすぐわかると思ったのだが、そこにはもうおらず、代わりに大き目のクッションがあった。それにもたれ掛かっていた、と言う事だ。
 恐らく魔法で作ったクッションだろう。

「……ふふ。此処までせずとも、そのまま行ってくれるだけで良かったんですけどね。沢山、貰いました」

 ホーネットはそのクッションを持ち上げ、抱きしめた。仄かに彼の香りがする。それを感じて。





「きっと……何か理由がある。そう、ですよね……。ユーリ。また――また、会いましょう」




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