暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第154話「再臨する緋き雪」
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ら、連続で“瞳”を握り潰す。

     ドドドドドドォオオン!!

「ぁあっ!!」

「っ!」

 爆発が起きる。だけど、それを躱して守護者は迫る。
 まぁ、予想済みだ。これの目的は少しでもスピードを落とさせるためだから。
 接敵と同時にシャルを振るう。
 だが、速度で劣っている状態では、それは躱される。
 反撃の一撃を喰らいそうになるが……。

「(甘い!)」

 私と守護者の間で爆発を起こし、間合いを取る。
 そう。掌をずっと向けていたのは、この連続爆破のための布石だ。

「(勝算がない?実力が劣っている?そんなの関係ない!!)」

 お兄ちゃんは元より、とこよさんも同じ経験をしてきた!
 そして、それを乗り越えてきたんだ。
 なら、私だって、同じことをすればいい!!

「すぅぅ……っ!!」

   ―――“霊魔相乗”

 魔力と霊力を掛け合わせる。
 不安定ながらも私の内から途轍もない力が湧いてくる。
 ……これで、差を少しは縮められただろう。

〈お嬢様、それは……!〉

「生前のあの戦いで、お兄ちゃんが使ってた反則技……!あの時のたった一回しか目にした事はなかったから、完全再現とまでは行かないけど……!」

     ギィイン!ギギギィイイン!!

 高速で繰り出される剣撃を、何とか受け止める。
 同時に、足元に仕掛けていた術式を起動。火柱で突き放す。

「……この通り、相手をするには十分……!」

〈いつの間に、このような……〉

「私だって、死んでから何も鍛えなかった訳じゃないよ?」

 いやまぁ、普通は死んだら何も出来ないけどね。
 ここら辺は皆知らない事だから、仕方ないけどね。

「(それよりも……)」

 つい勢いで霊力を使ったけど、ふと気づいた事がある。
 ……霊力でシャルを扱えている事だ。

「……さすがはお兄ちゃん。霊力でも使えるようにしてくれたんだ」

〈……はい。マイスターがフュールング・リヒトと共に強化してくれました〉

 これなら、もっと食らいつく事が出来る。

「(まずは、ここから移動させないと)」

 “瞳”を出現させ、両手を合わせる。
 それによって、私を巻き込むように大爆発を起こす。
 もちろん、お兄ちゃんたちを巻き込まない規模で。

「ッ……!」

「はぁっ!!」

   ―――“速鳥”
   ―――“扇技・神速”
   ―――“斧技・瞬歩”

 いくつもの術式を掛け合わせる。
 それによって途轍もない速さを叩き出す。
 爆発から飛び退いた守護者へと追撃する。

「はっ!」

「甘い!」

   ―――“紅雨(こうう)

 撃ち出される高速の
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